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老舗の豆菓子専門店「豆徳」様/売り場づくり、看板・POP制作

看板商品「竹炭豆」は、今でも職人さんたちの手で作られる

「VMD」を知っていますか・・・?

VMDは、ビジュアルマーチャンダイジングの略称であり、独自の「コンセプト」に基づき、品揃え計画や視覚効果を用いて、総合的かつ戦略的に商品の“魅力”を提案すること・・・です。

……なんて、聞いてもピンと来ませんよね?

ものすごく簡単に言うと、「売り場づくりのノウハウ」です。

売り場をつくる、というと、商品を並べるとか、ディスプレイのように装飾的なことをイメージされる方が多いんじゃないかと思います。しかし、こうした並べる(陳列)、ディスプレイ(展示)は、人のセンスや感覚的なことでやるわけではありません。ちゃ~んと、そこには、理論があります。

街を歩いていて、何となく入ったお店で、何となくいいな!と思って、予定外に買い物をしてしまうことってないですか? 1つだけ欲しいものがあって、買いに出たら、一緒に買いかいたくなるものに目を奪われて、結局全部をセット買いした~~なんていう経験はないですか⁉

買う方は、何となく欲しくなって買ってしまうわけですが、実は売り場をつくる側は、意図してやっていることなのです。

ここで詳しくは語りませんが、このような売り場づくりのノウハウ、これを知って、且つ、きちんと実践すれば、売り上げアップは間違いありません★

実は、私もずいぶん前に、VMDメソッドを学び、「VMDインストラクター」の資格も取得しました。そう! 売り場づくりのノウハウを知っている1人なのです。

しかし、私の場合、売り場づくりが専門というわけではないので、通常はメインの事業相談の流れで、ちょっとしたアドバイスをするにとどめています。それでも、ちょっとした商品の販売コーナーがあるときは、レジ横にうまく売り場をつくり、POPを用いて、「ついで買い」を誘導する仕組みを考えたり、スーパーマーケットのお仕事に入っても、商品の陳列やPOPの掲示方法は一応、心得ております。

今回は、徳永製菓株式会社様(屋号「豆徳」本社は広島県福山市)の浅草店のA型看板のご相談を受け、改善させていただいたお話。

明治2年、西暦でいうと1969年。江戸幕府第15代将軍・徳川慶喜が政権返上を明治天皇へ奏上したわずか2年後のこと!! 今から150年以上前に創業した、相当な老舗企業である徳永製菓さん。

https://www.mametoku.co.jp/

浅草店は、2020年12月21日にオープンしました。

豆・ナッツの新しい魅力を探求する豆菓子専門店として、オープン当初は豆菓子を使ったスイーツにも力を入れていました。

売り場改善前の浅草店(※豆徳様のHPよりお借りしています)

しかし、それが気が付くと…
ジェラート屋さんのような看板になっていました。

この頃は、「何屋さんかな?」と思って入ってくるお客様が多かったといいます。

Before;豆徳浅草店 店頭のA型看板

商品点数も多いため、どのように分類をしたらよいのか、迷っているという声も。

私も浅草店を見に行かせていただいて、これは…… A型看板だけを変えれば良いという話ではないな、と思いました。

いくつかの改善案は提案しましたが、売り場づくりは現場の方に継続的に実践してもらわないと意味がありません。

そこで、頼みの綱は池松さん!!

東京在住で、株式会社キャスペルの代表取締役でもある池松美千代さん。

私がVMDを学んだスクールの校長先生の紹介で知り合って以来のご縁です。

PROFILE | Caspell|VMDメソッドでディスプレイを魅力的に見せるコンサルティング

池松さんに、社員研修をお願いしました。

今回の研修は、全3回。1回目は、リモートで本店、伊勢店の方にも参加してもらうようにしました。

2回目、3回目は、浅草店での実施研修。

研修を受けた皆さんからは、受けて良かった!!という嬉しい感想をたくさんいただきました。

池松さんの会社のぺージにも、この時の声が掲載されています。

https://www.caspell.jp/cont6/main.html

同時に、私の方もA型看板を改善させていただきました。
基本的には、2週間のテーマごとに変えるということになったのですが、定番の看板も持っておくと良いですね、ということで、豆菓子屋さんということが分かる内容のものを作りました。

After; 豆菓子は、グレード高めな器に入れました。

おもしろいことに、このA型看板を変えただけで、ジェラートはパタッと売れなくなり、豆菓子屋さんだと知って入店するお客様が増え、豆菓子の売り上げも伸びました。(※但し、豆菓子の売り上げが伸びたのは、このA型看板だけが理由ではありません)

ちょっとしたことですが、店頭のスタンド看板から店内の奥まで誘導し、そこで選びやすく分類されていると、お客様も購入しやすいのです。

その後も浅草店の売り場づくりは、継続してお手伝いさせていただいています。

行くたびに変化が感じられると思うので、ぜひ頻繁に足を運んでみてください♪

豆徳浅草店

所在地〒111-0032
東京都台東区浅草1-29-4
営業時間10:00~17:00
(※コロナ禍の影響などにより、営業時間は変更になることもあります)

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