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「中野水産×やまのまんなかだ」2社のコラボ商品企画

広島県と言えば牡蠣。私は職業柄、多数の牡蠣関連のお仕事に携わらせていただいています。

何年前でしたか…… 江田島市商工会との取り組みで「オイスタージェニックな102のレシピ」を制作したときには、年末ぎりぎりになってのご依頼だったこともあり(^-^; 大晦日から元旦、正月明けまで黙々とレシピを作りながら、調理&撮影をしたことを思い出します…… 

この年末年始は、他社からも依頼があったので、牡蠣レシピばかり、5日間で108つ……煩悩の数だけ作りましたが、こんなに牡蠣尽くしだったことは、後にも先にもこの時だけですね~ 良い思い出です。

「牡蠣食う研」

他にも広島を世界一おいしく牡蠣が食べられる街にするために集まった、広島の牡蠣をこよなく愛する研究機関、「牡蠣食う研」のメンバーとして活動させていただいています!

https://kakikuken.com/reports/archives/23

■過去のレポート
 こちらの記事もご覧ください。

㈱やまのまんなかだ とのコラボを実現

「どこの牡蠣がおすすめ?」という質問は頻繁に受けるのですが、この質問にお答えするのはとても難しいです。

牡蠣は同じ広島県内の生産者さんでもそれぞれに特徴があります。その差異は微妙であっても、なんとなく、その時の用途、目的、みんなの意見で色々な生産者さんから購入しています。色んなところで頼むからこそ、その違いが理解できるというものです!

今回、㈱やまのまんなかだ とのコラボを実現したのは、広島県の呉市音戸にある「中野水産」の美浄生牡蠣です!

http://nakanosuisan.jp/

今回、ここがコラボするにもピッタリだと思いました!

理由の1つは、安心して「生牡蠣」として食べられること!(※生食できる期間は条例で決められています)

私は過去に2回も牡蠣に当たったことがあるので((+_+)) 7~8年の長い生牡蠣禁止生活を経て、中野水産の牡蠣で解禁されました。その美味しかったこと~~~!!
以来、「牡蠣の一番好きな食べ方は?」と聞かれると「生です」と答えるようになりました。(禁止生活中は、牡蠣フライでした!)

もともと、広島の牡蠣は内臓にあたる部分が大きくぷっくりしている大きな牡蠣が好まれる傾向にあります。けれどフランスのように、牡蠣は生食が普通の食べ方だという文化がある地域では、牡蠣は非常に小ぶりです。内臓部分もほとんど感じられません。殻ごと持ちあげて口でちゅるっと吸い込むという食べ方をしますね⁉ ビネガーを効かせたソースはとてもよく合います♪

中野水産の牡蠣は、生牡蠣として美味しいだけでなく、そのサイズ感も良いし、何より届く箱からリーフレットから・・・おしゃれでテンションが上がるんです。

テンションが上がると、どんなことが起こるかというと・・・

私の場合、盛り付けのアイデアがムクムクと沸いてきます♪ 

こちらは以前、中野水産の牡蠣を使ったレシピを作ったときのものです。

中国新聞に掲載されました!

【中野水産 美浄生牡蠣のビネグレットソース】

こちらのレシピは、Youtube「大人女子の愛されるお取り寄せ」でも紹介しています。

ほかにも中野水産の美浄生牡蠣を使ったレシピ動画をアップしていますので、ぜひご覧ください。せっかくなのでチャンネル登録もお願いします~~

※爆発しない!殻付き牡蠣の開け方

※牡蠣殻を器に!牡蠣のグラタン

このように・・・おしゃれな牡蠣はおしゃれに盛り付けよう!という「スタイリング魂」がみなぎってくるのです(笑) 

この中野水産の中野さんとの出会いから数年後、私は全く別の地域でこだわりのベビーリーフを育てる「やまのまんなかだ」の山田さんに出会いました。このベビーリーフがまたイイんです!!

盛り付けテンションマックスになるっていうやつです。

■株式会社やまのまんなかだ のお仕事もさせていただいております。

2人の年齢も近いし、考えかたも似てる⁉

そう思って、北広島に住む山田さんと音戸に住む中野さんを引き合わせたのです。

するとさっそくに意気投合。創り出すものは違うけれど、思いは同じ。牡蠣とベビーリーフも合いますしね!

【第1弾のフライヤーです。 この内容でこのお値段、絶対お得です☆】

早速、私のSNS投稿も見てくださって、注文いただいた皆さま、ありがとうございました。こんなセット商品になりました。

【2社の商品がぴったり、箱に収まって届きます】

【リーフレットの雰囲気も合わせました】

このセットでできるお料理については

こちらのYoutubeでもご紹介しました。ぜひご覧になってください。チャンネル登録もまだの方は、よろしくお願いいたします!

生牡蠣に、根つきのマイクロベビーリーフを添えるだけでとっても素敵になりました。

【器は私が一番気に入ってよく使っている「ShuRo(シュロ)」という炻器です】

やはり牡蠣フライは外せません!

【マットなブラックプレートは、ロイヤルコペンハーゲンのもの】

しかし今回のイチオシはこれ!
中野水産のおすすめレシピにあった「牡蠣の唐揚げ」をアレンジした南蛮漬けです。

サラダ仕立てにしました。

【こちらもロイヤルコペンハーゲンのプレート。お気に入りです♪】

この南蛮漬けは、ホント美味しいので、ぜひお試しください。詳しいレシピは「やまのまんなかだ」のリーフレットに載っています♪

南蛮漬けのたれとオイルを合わせてドレッシングにしています。根つきマイクロベビーリーフは、もともとたっぷり入っているのですが、いくらでも追加したくなるくらい美味しいのであっという間になくなりました。

3品並べたところです。

【3種の牡蠣料理が堪能できる大満足のセットでした!】

ちなみにチラッと見える小さな牡蠣は、ピアスです。

撮影の仕事に対する思い

最後に今日は、私の撮影の仕事に対する思いを少しだけお話させてください。

私はこのような商品の企画提案を得意としていますが、きっと提案だけなら誰でもできます。多少の経験があれば、アイデアを出すことはそんなに難しいことではありません。

でもそのアイデアを結果が出せる形にするのは、とても難しいです。

商品撮影は、そのアイデアを形にしていくプロセスの1つで、とても重要と考えています。

商品撮影用のスタイリングでは、食材にも器にも、リネンなどの小物にも・・・

「グレード」を意識しています。

私が担当する商用写真は、強いこだわりを持つ地域産品です。その場合、100円ショップで調達した器や造花を使うことはありません。

それは、撮影させていただく商材の多くが高い価値をもつものだからです。

実際、撮影の現場で「ちょっとグリーンがあるといいね・・・」と言って、造花を置くことは珍しくありません。

けれど、高い価値あるものを買い求めるお客様は、写真を見ただけでそれが造花か生花かは分かります。「これは造花ね」という指摘こそしないけれど、高い価値のあるものが身近にある人は、そのグレードがいかほどのものか、瞬時に見分けることができるのです。

これが普通のスーパーで販売されるものだったら、逆にグレードの高い器は避けます。

造花を使う方が、売り場になじむ場合もあります。

その商品がどういうお客様に買ってもらいたいものなのか、どこの売り場でどんな風に陳列される計画なのか、そんなことを見据えて、備品は選びます。

撮影に使用している器、テーブル状の板、リネンなどは、すべて弊社の持ち物です。レンタルショップの利用はありません。ご依頼のあった内容に合わせて、その都度、私が選んでいます。事業予算外です!!

同じ牡蠣でも中野水産とは違った戦略を持つ牡蠣屋さんからご依頼があれば、違った器を選びますので、同じ人が携わったとは分からないはずです。

小さな会社なので、事業予算外でやるとなると、できる規模も限られますが、目の前の予算に縛られて、将来の大きなチャンスを逃すようなことはしないようにしたい!

・・・将来の大きなチャンスとは、理想とするお客様に購入していただけるチャンスという意味です。これが私の密かなこだわりでもあります。

誰かのことを思って作った商品だったらなおさら、適当な器にのせて中身が分かればいいや、といった撮影ではなく、食べて喜んでくださるお客様のことをイメージした「シーン撮影」をおすすめします。

たかが写真、されど写真・・・

食品は見せ方がとっても大事です。

スタイリングの力でブランドイメージは大きく変わり

客層が徐々に変化するので、将来的な売り上げも大きく違ってくるでしょう。

ぜひ見せ方にこだわってみて欲しいです。

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