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淡路島観光~鯛の「五智網漁」体験編

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皆さん、こんにちは。フードプロデューサーの平山友美です。

淡路島といえば、美しい自然と豊かな海が魅力のひとつ。特に注目すべきは、島周辺の海で獲れる天然鯛です。その鯛の魅力を知るべく向かったのは、島南部の南あわじ市に位置する丸山漁港。プロの漁師さんとともに行われている鯛の「五智網漁」に参加してきました。伝統漁法で網を引き上げる瞬間は迫力満点!
今回は、淡路島の天然鯛の魅力に迫りながら、そのおいしさの秘密を紐解いていきます。

Check !!
  • 淡路島の鯛の魅力について知りたい
  • 淡路島の丸山漁港で行われている「五智網漁」を体験したい
  • 魚を通じた食育に興味がある

という方にピッタリな内容です。
ぜひご覧ください。

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目次

日本最高級の鯛が獲れる南あわじ市の丸山漁港

島全体が良質な漁場として知られる淡路島。中でも、丸山漁港は鯛漁が盛んで、古くから朝廷や天皇に鯛を貢いできた歴史をもつ「献上鯛」で有名な漁港です。

一見穏やかな海にみえますが、漁港を出れば潮流の激しい鳴門海峡。地元の漁師さんたちは、日々自然と向き合い、海の恵みを守りながら、鯛をはじめとする多種多彩な魚を獲り上げています。

案内してくれたのは、鯛漁一筋の橋野さん親子。この地で3代にわたり漁業を営む、淡路の海を知り尽くした漁師一家です。橋野久陽(写真左)さんは、漁師歴50年という大ベテラン。息子の吉徳さんは、海に出る祖父、そして父の姿を見て育ち、高校卒業と同時に漁業の道へ。現在は親子二人三脚で質の高い鯛を獲り、淡路島の鯛ブランドを守っています。

漁師技を目の前で体感!一網打尽の五智網漁

はやる気持ちを抑えて、いざ、鯛漁へ出発!橋野さんの漁船に乗り込み、沖へと向かいます。

船を走らせること約10分。鯛の漁場に到着です。遠くにみえるのは、大鳴門橋。海の青と空の青が一体化する素晴らしい景色を望めるのも、漁体験の醍醐味のひとつ。また、水しぶきをあげながら、潮風をきって走る船上の空気も快感でした。

ここで早速、「五智網漁」がスタート。五智網とは、魚群を網で取り囲み、漁船に引き寄せて魚を捕獲する伝統漁法のひとつです。手慣れた手つきで、ロープと網を投げ込み始めた橋野さん親子。船に魚群探知機は備えられていません。潮の流れをよみ、船上からは見えない鯛の群れを見つけて網を下ろせるのは、長年の経験と勘が成す技です。

網を投入して約5分。船上のローラーを使って網を引き上げていきます。想像していたより短い投入時間ですが、この網をかける時間の短さが鯛に与えるストレスを軽減し、結果おいしい鯛になるのだそうです。

作業は、もちろん機械まかせではありません。ローラーを使うのは途中まで。最後は人の手で引き上げていきます。片側だけで300mある太い紐、そして40mもの長い網が絡まないよう、真剣な表情で作業する橋野さん親子。緊張が高まる瞬間です。

引き上げが進むにつれ、海面にたくさんの魚影が現れてきます。取材日は潮の流れが早く、鯛がとれるかどうかわからないと聞いていただけに、なんとも嬉しい瞬間です。
プカッと浮いているのは、魚の浮き袋が膨らんでいるせいだとか。海の底から急激に海面へ釣り上げると、水圧の違いで浮き袋が膨れ上がり、このような状態になるそうです。水揚げした鯛の肛門近くを専用の道具で指し、浮き袋の空気を一尾ずつ抜く「エアー抜き」という作業も見せてもらいました。

ピチピチと跳ねる、水揚げされたばかりの天然鯛の一部がこちら!1匹あたり約1kg~2kg、大きいもので全長約40cmもあり、美しいピンク色の鱗がキラキラと輝いています。
多いときは、一度の漁で取材日の漁獲量を大幅に上回る、網いっぱいの鯛が獲れるとか。体験での漁は1度のみですが、通常では1日に約10回、この漁法を繰り返すそうです。

もちろん鯛の他にも、たくさんの魚が網にかかっていました。写真は、ユニークな顔立ちがかわいいホウボウという魚。見た目が特徴的でインパクトがありますが、鯛に匹敵するといわれるほど、非常に美味な高級魚です。

その他、ハゲやスズキ、チヌ、イシダイ、ハマチなどがかかるときもあるのだそう。さすが、全国有数の好漁場といわれる魚介の宝庫、淡路島です!

船内の水槽に捕獲した魚を入れ、魚を弱らせることなく生きた新鮮な状態のまま、一旦漁港に戻ります。その後見せてもらったのが、神経締めです。神経締めとは、一言でいうと「魚を美味しくする技術」。背骨近くを通っている神経にワイヤーを通し、神経を壊して死後硬直を遅らせます。おいしさと鮮度を維持するために欠かせない作業です。

橋野さんが行う神経締めのスピードは早く、魚にストレスを与えないこと、魚にダメージを与えないことの重要さを体感。普段は見ることのない海の仕事を間近にでき、興奮に湧いた漁体験でした。

淡路島の鯛とおいしさの秘密とは?

先述したとおり、淡路島の天然鯛は極上品として知られています。桜色の美しい鱗、目の周りはアイシャドウを施したかのように煌めき、抜きんでた存在感があります。
味ももちろん、一級品です。世界三大潮流のひとつである鳴門海峡の渦潮でもまれた鯛は、筋肉質で身が引き締まっています。

それを証拠に、時折、こぶのような骨の形状を持つ鯛が水揚げされることがあります。これは、鳴門海峡の激流に逆らって泳ぐ中で疲労骨折し、再生と骨折を繰り返した個体が持つそうです。激流を生き抜いた鯛のおいしさは格別。そんな選ばれし勇者のような鯛を味わえるのが淡路島なのです。

最後に

丸山漁港での五智網漁を通じて、日本の食を支える淡路島の漁師さんの仕事の一端を理解し、その産業の大切さ、自然の恵みに感謝する食育の学びを得ることができました。
獲れた魚は、クーラーボックス持参で、リーズナブルな価格で購入することも可能です。今日の出来事をアレコレ話しながら淡路島の極上な海の幸を頬張る。そんな団欒の時間は、いつもとはまた違った日常になるでしょう。皆さんもぜひ、活気あふれる丸山漁港の五智網漁を体験してくださいね。

淡路島での五智網漁体験予約ページはこちらから。

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