東京ミッドタウン日比谷の6階にあるレストラン「DRAWING HOUSE OF HIBIYA」で、広島の魅力を“味わう”特別な企画が始まりました。
2025年9月から11月までの3か月間、期間限定で提供されるのは「広島テロワールディナー」。「ひろしま食の手帖2026」(2025年10月1日発売)に掲載されている食材を実際に味わっていただける貴重な機会です。広島の風土が育んだ“今し味わえない旬”を、東京の方にも堪能していただきたい♡
早速、体験してきたのでレポートします。
広島テロワールディナーの紹介
比婆牛は、広島県に住んでいてもめったに食べられません。(特に美味しい~比婆牛はっっ😘)ファームスズキの車海老も注目!牡蠣の生産者として有名なファームですが、車海老も絶品なんです。そして、私もイチオシの芸北サーモン、県内でも「幻のりんご」と呼ばれる庄原市の高野りんごの代表「青才りんご園」のりんごなど、選び抜かれた広島の食材を、素敵な空間で味わえるこの機会。このメニューを考案する前に、シェフたちが広島を訪れ、現場で生産者さんの話に耳を傾け、交流をしました。だから料理の一皿一皿に、生産者への敬意が織り込まれています。
まず、コースで味わいたい方は、8,800円、11,000円のコースがあります。一般的には、メインが「お米ポーク(オーマイポークと読みます)」か「比婆牛」かの違いだと思われがち・・・ですが、8,800円のコースでしか食べられないメニューもあるので、悩みます😌
今回は両方のコースを織り交ぜながら紹介しますね。
本日のアミューズ
私がいただいたときは、まだ9月の初め。少し気温が下がってくると広島県の食材で構成されます。

・ゴールドラッシュ(とうもろこし)の冷製ポタージュ
・カボチャとフォアグラの西京漬けの最中
・ゴルゴンゾーラチーズのフィナンシェ
アミューズはこれから始まるコースに期待感を高める大事な一皿。特に、最中の中にカボチャのペーストとフォアグラが入っていたひと口は、好きでした😊ちなみに・・・この最中は、広島県産かもしれしれないなぁ。(最中の皮専門の会社、三谷製菓さんの?←三谷製菓の社長夫人、もなか夫人がYoutubeライブに出演してくださったときのアーカイブにリンクしています。)

広島テロワールを味わう1品目
「サゴタニ牧場」のヨーグルトからでる乳清(ホエイ)を使用してヴァバロアにし、発酵トマトのエッセンスと高野りんごのジュレを合わせたものです。スタートにぴったりの1皿でした。デザートみたいにも見えるけど、甘くはない・・・不思議で品のあるお味🙂↕️

芸北サーモンのミキュイ
芸北サーモンを低温で火入れしミキュイに。片面だけサーモンムースを塗り、ブリオッシュ生地を合わせて火入れし、芸北サーモンの身はしっとりと、ブリオッシュ生地はサクッと、この食感がアクセントとなり、それぞれのソースと合わせていただく一皿です。パセリソースは、祇園パセリ(←広島の伝統野菜)が収穫されるようになると、祇園パセリのソースになります♪

芸北サーモンは、これまで何度かいただきましたけど、過去イチ、美味しい!!😍片桐社長~、大暮養魚場のみなさんにもぜひ食べていただきたいです。

ファースズキの車海老のパートフィロ包み揚げ
大崎上島のファームスズキさんの車海老とそのムースをパータフィロで包み揚げにしたもの。フロマージュソースと「やまのまんなかだ」さんのマイクロリーフ&ハーブとともにいただく一品。さり気なく添えられた生こしょうが合う!

こちらは、8,800円のコースの1品です。すっごくおススメなのに、比婆牛のコースには入ってないから残念💦

やまのまんなかだハーブとお花のサラダ
広島のレモンを使ったビネグレットソースを液体窒素で瞬間凍結したものをドレッシングのようにかけていただきます。イタリアのマグロの生ハムの角切りと季節のフルーツ、今回は梨を合わせたサラダでした。

アラカルトメニューも追加!
ファームスズキの車海老ともち麦のアメリケーヌリゾットをコース料理外でしたが、頼みました😊車海老の頭や殻、香味野菜で「ビスク」を作り、旬のきのこなどを合わせて、もち麦のプチプチ食感と車海老の濃厚な旨味を味わう一品です。ビスクが~ウマっっ😍

お米ポークのロースト
「お米ポーク」は「オーマイポーク」と読みます。落花生とジュドポー(お米ポークの肉汁から出たうま味を煮詰めて作る)のソース。低温調理されたポークは、しっとり。厚みがある分、しっとり感が強く感じられます。付け合わせは、茄子、もち麦、万願寺とうがらし、サラミ、やまのまんなかだハーブでした。茄子が美味しかったな~

比婆牛の炭火焼 ドライにしたケール、もち麦のサラダ添え
比婆牛から出た肉の出汁と黒ニンニクと赤ワインのソースを添えて。比婆牛は、シンタマか内モモが入ります。この日はシンタマでした!かな~り、美味しい🤩

お口直しのデザート
サゴタニ牧場の牛乳に「こいちゃんファーム」のハーブ茶を煮出して香りを移し、東京都産⁉都会のアカシアのはちみつを使用したブランマンジェでした。

青才りんご園の焼きりんご
キャラメリゼしたパイ生地と「青才りんご園」のりんご(※青才さんのところは、たくさんの品種を育てているので、時期に応じてりんごの品種が変わります。)を焼きりんごにして合わせ、カスタードクリーム、カシスのソルベを組み合わせた一品です。低温で焼き上げた焼きりんごが素晴らしく美味しい♡

シェフたちの産地視察
今回のレストラン「ドローイング」の広島テロワールのメニューは、実際にシェフたちが広島に視察に来られて、生産地を見て、生産者さんたちと語らいの場をもったうえで、考案されました。この時の様子は、また別の記事で紹介したいと思います。



手軽な解説書「ひろしま食の手帖2026」
今回は、レストラン「ドローイング」での広島テロワールを紹介しましたが、料理に使われている食材のことがもっと知りたい!と思った方。例えば、ブログのような記事を書いている方がもうちょっと、深堀りした情報が欲しいなぁと思った場合。そんなときは、「ひろしま食の手帖」をご覧ください😘
広島県内のすべてのエリアを対象に、編集部が学生編集委員や全農ひろしま、JAひろしま、広島県在住の食いしん坊の皆さんの協力を得て、書いたコラムがたくさん載っています。編集部には、中国新聞をはじめ全国版の有名雑誌の記事を書いてきた実力派ぞろい。発行人である私も、中国新聞には、食の連載を14年半、地元の情報誌にも10年超えの長期連載を担当してきました。

一般的な情報誌と違う点は、広告非掲載であることです。これはどういうことかと言うと、「お金をもらったから載せました」は一切ナシ!ということです。取材先は、編集部員が皆さんからの声を基に、セレクトしています。
「ひろしま食の手帖2026」については、こちらの記事もぜひお読みください。
そして、Amazon、楽天ブックス、広島県内の主要書店では、予約受付中です。この手帖を手にして、「DRAWING HOUSE OF HIBIYA」に行ってみてください。一層、広島のテロワールを感じることでしょう!