3月から4月にかけて・・・夏カタログの制作がピークを迎えます。私の会社では、撮影だけ請け負うという仕事は、ほぼゼロ💦つまり、フードコーディネーター業務だけを頼まれるということがありません。
何をするかというと、まずは、相談内容に対して、そもそも、制作物が必要なのか?というところから。売上拡大や販路拡大を目的とした事業の場合は、結果的に、何かしらの制作はした方が効果があることは明らかです。けれども、制作物には色々あって、最初の相談でよく言われるのは「パッケージを変えたい」「パンフレットが欲しい」「ECサイトを強化して売上の柱にしたい」etc.・・・
けど、パッケージ変えたいのはなぜ?
「パンフレット」を作って、誰に見てもらうの?そもそも「リーフレット」じゃなくて、「パンフレット」が良いの?「チラシ」は要らないの?・・・と、質問すると、明確な答えが返ってくることはありません。
ECサイトは、ホームページがないのに、ショップサイトだけ存在していることも珍しくありません。
個人でやっているフードコーディネーターさんや料理家さんは、消費者の目線を持っていることが強みになる一方で、「消費者業界」でしか企業を見ることができないのが弱点です。「テレビや雑誌でよく見る」とか自分が買っている商品を作っている企業だと「すごい会社」とか「大きな会社」と判断したり。「よく名前を聞く=有名」みたいなイメージがあるのか、大きな会社だから、お金を出してもらえる、みたいなことを考えてしまったり。
それは違います。
売上規模が大きいことと、利益を出していることは、全く別のことです。業種によっても、その判断基準は違います。10億円の売上があっても、赤字の会社もあるし、売上は1億もない会社でも、利益は十分に出せている会社もあるのです。
「消費者業界」では名前も知られてないけど、歴史があって売上規模も大きくて、利益をちゃんと出している企業は、たくさんあり、食品業界においては実は、こっちの方が多いんじゃないかと、私は思っているのですよ。
フードコーディネーターとフードプロデューサーの違いは何か?と聞かれることがあります。いつも端的に答えることができないのですが、それは「消費者業界」の人に、説明するのが難しいから。経営者の方とお話すれば、明らかに違いを分かっていただけるので、私の仕事は成り立っているのだと思います。
制作に取り掛かるまでの前段がプロデューサーとしての腕の見せどころ・・・と言っても過言ではありません☆
制作をするには、それなりに費用をかけてもらうことになります。こちらにも責任があります!だから、自分が企画提案したことは、最後の仕上がりまで見届けなければならないのです。
そういう理由で、私は必ず撮影現場に入って、自分がフードコーディネーター役を務めます。別の言い方をすると、自分が企画提案したものでないなら、撮影の仕事だけに入っても楽しくないので💦そんな時は、フードコーディネーターや料理家の方でやってみたい人がいたら、お願いすることにしています。うちの会社で引き受けることもしないで、ご紹介だけして、直接やりとりしてもらう・・・みたいなこともあります。そのくらい、モチベーションが違う!


企画から携わった紙面が出来上がってきたときの喜びはひとしお!でも、これで終わりじゃ、ありません。狙い通りの反応があると良いのだけど・・・祈るような気持ちでフィードバックを待ちます。

「撮影だけ」の仕事は、ほぼゼロ・・・とは言いましたが、内容によってはお引き受けすることがあります(*^-^*)
その内容とは・・・企画の主旨がはっきりしている場合です。誰にどう届けたいのか、企業のブランドイメージが明確であればあるほど楽しいので、撮影だけでも入ります(≧▽≦)
そういう企業の商品は、美味しいから、プライベートでも購入します!すると他のお客様と同じように、ポストに届きます。ポストを見たら、自分の関わった商品カタログが届いているって、めっちゃ、嬉しいですよ♡

まだこれから入稿のものがあります。印刷物だけでなく、ホームページとかも作っているので、色んなことの締め切りが重なると、てんやわんや・・・でも、どれも手を抜きたくない!これが今の私の課題でしょうか💦