こんにちは。フードプロデューサーの平山友美です。
皆さんは、「食育」について知っていますか?
子どもから大人まで、あらゆる世代で「食育」は重要視されています。
今回は、「食育とは?その背景と食育基本法・私の食育取り組み事例」について記事にまとめてみました。前半は、食育の定義、その背景・食育基本法の概要・食育を通じて身につくこと、後半は、私の「食育」の取り組み事例を取り上げさせて頂きました。子どもが生まれたタイミングが食育基本法の制定された年とほぼ一緒で、子供たちと食卓の楽しさを共有したいと思い、「食育」に取り組みました。
- 「食育」が知りたい
- 「食育」の参考事例を知りたい
- 平山友美の「食育」の取り組みを知りたい
という方にピッタリな内容です。
ぜひご覧ください。
「食育」とは
「食育」とは、様々な経験を通じて、「食」に関する知識と、バランスの良い「食」を選択する力を身に付け、健全な食生活を実践できる力を育むことです。
(出所:「食べる力」=「生きる力」を育む 食育 実践の環(わ)を広げよう | 暮らしに役立つ情報 | 政府広報オンライン)
「食育」の背景と食育基本法の制定
偏った栄養摂取、朝食欠食など食生活の乱れ、過度のダイエット志向、伝統ある食文化の喪失、食品ロスなど、食をめぐる問題が挙げられました。その問題を解決するために、2005年に食育基本法が制定されました。
食育基本法の基本理念は下記の通りです。
(出所:食育基本法)
上記の基本理念に則って、国や地方公共団体は食育の推進に関する施策を実施する必要があります。
第4次食育推進基本計画を実施
2021年に公表された「第4次食育推進基本計画」は、2021年度から2025年度までの5年間の計画で、「食育」を国民運動として推進するための定量的な目標を掲げています。前回の「 第3次食育推進基本計画」のベースの考えにSDGsの観点を踏まえた内容になっています。
「第4次食育推進基本計画」の重点事項は下記の通りです。
新型コロナウイルス感染症の感染拡大防止の踏まえた方針を打ち出しています。
また、第4次食育推進基本計画における食育の推進に当たっての目標(一例)は、下記の通りで具体的な目標ですね。
現状値 (令和2年度) | 目標値 (令和7年度) | |
朝食又は夕食を家族と一緒に食べる 「共食」の回数を増やす | 週9.6回 | 週11回以上 |
栄養教諭による地場産物に係る 食に関する指導の平均取組回数 | 月9.1回 | 月12回以上 |
食品ロス削減のために何らかの 行動をしている国民の割合 | 76.5%* | 80%以上 |
郷土料理や伝統料理を 月1回以上食べている国民の割合 | 44.6% | 50%以上 |
(出所:新たな「食育推進基本計画」の公表について:農林水産省)
*令和元年度の数値になります。
「食育」で身につくこと
「食育」で身につくことは下記の通りです。
① 食べ物を大事にする感謝の心
② 好き嫌いしない
③ 郷土料理や伝統料理の理解
④ 心身の健康 etc.
食育という言葉が生まれる前から取り組んでいた私の事例
次に、手前味噌ですが食育の参考までに私の事例を取り上げます。我が子の誕生をきっかけに、子供たちと食卓の楽しさを共有したいと思い、食育に取り組み始めました。その翌年、食育基本法が制定されました。
「食育」という言葉が広まっていない時代から「食育」に取り組む
起業当時、料理の技術を教える教室ではなく、「食」の楽しみ方を教える教室をしていました。例えば、端午の節句(たんごのせっく)になぜかしわ餅を食べるのか、ひな祭りでなぜハマグリを食べるのかなど、季節の食文化や意味を伝えながら、その祭事にちなんで考案した料理レシピを紹介するという内容です。
もともとアメリカで日本の文化を教えることを経験していたので、これを生かして日本でも教室をしようと考えていました。当時そのような料理教室は稀で、食育という言葉も広まっていない時代のことでした。やってみると、文化やしつらえについての話に、興味津々になってくれる人も多かったです。
子供たちへの「食育」で地元の企業とつながる
私は、子どもが生まれたタイミングの後に、子どもたちと食卓の楽しさを共有したいと思い活動を始めました。2023年9月30日にYouTube Liveに出演していただいた和田真純さんが企業とつながるのきっかけをくれました。
当時、和田真純さんは「ママにちょっと癒しの時間を」というコンセプトのコミュニティを作って、様々なイベントを開催していました。「子どもが食べてくれない」というママたちの悩みを聞いて、次は「楽しく食べられる食育イベント」を開催しようと企画されていたところに、私を講師に招いてくれたのです。周南市のホテルに協力をしていただき、80名のママが参加した大盛況のイベントになりました。
●当時の食育イベントの様子
食育イベントが雑誌 『nina’s(ニナーズ) 9月号』に特集
その後も和田真純さんと私は一緒に企業の協力を得ながら、食育イベントを開催しました。そのことで全国雑誌 『nina’s(ニナーズ) 9月号(発売日2010年08月07日)』にも掲載されました。
和田真純さんのブログを見たという雑誌担当者から連絡があり、取り上げて頂くことになりました。当時は「食育」への注目度が高かったのです。
「食育」への思い
今、私が「食」に関する仕事を始めてから、20年以上が経過しました。
若い先生が自分の子育てをしながら「食育」を教えていますが、実は非常に難しいことかもしれません。私自身、手探りで実践してきましたが、振り返ってみると「あの時の私の食育の考え方は未熟だった」と感じます。でも子育てしながら様々な経験をしてきたことで、自信がついた部分もあります。実際、食育の「地産地消」の取り組みを通じて、生産者さんとの出会いがあり、企業との縁が拡がりました。今の仕事は「食育」を通じたご縁から継続していることがほとんどです。地元の企業に信頼して任せていただける仕事がある、ということにやりがいを感じています。
自らの体験を以って、地元の企業と共に地域を盛り上げられるような人材が育つことを願っています。そして、私はこれからも子どもたちの食育に絡んだ学びの場を作っていきたいと思います。
最後に
今回は、「食育とは?その背景と食育基本法・私の食育取り組み事例」をブログ記事にまとめてみました。
私の取組事例に関して、過去を遡ってブログ記事を記載させて頂きました。少しでも参考になれば幸いです。
弊社では新商品の企画開発や販促物の制作、ブランド作りに携わっています。お気軽にお問い合わせください。