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農林水産省で資格を活かす!松本純子さんインタビュー

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こんにちは。フードプロデューサーの平山友美です。

食に関する資格には、国家資格から民間の団体が主催する資格まで、実に多くのものがあります。
今回は、農林水産省で仕事をしながら、3つの資格を活用してボランティアで活躍されている松本純子さんに、学ぶことの大切さや魅力、そして資格を通して気づいた大切なことについて、お話を伺いました。
松本さんにとって、食の資格を取得することはどんな意義があったのでしょうか。

前半は、各資格試験の概要・特徴・スケジュール、後半は、松本さんのインタビューをお届けします。

Check !!
  • 松本純子さんについて知りたい
  • フードアナリスト、野菜ソムリエプロ、ごはんソムリエという職業について知りたい
  • 国家公務員として食の仕事に携わる仕事に興味がある

という方にピッタリな内容です。

ぜひご覧ください。

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目次

フードアナリストとは

フードアナリストとは、一般社団法人日本フードアナリスト協会が認定している、食の情報と情報発信の民間資格です。飲食店情報はもちろん、食文化や食材など食にまつわるすべての情報をキャッチし、総合的に分析する専門家として活動できます。

フードアナリスト資格試験の特徴

フードアナリストを取得するためには、同会指定のカリキュラムを修了、または検定試験に合格する必要があります。合格後に入会手続きをして、初めてフードアナリストを名乗ることができます。

講座カリキュラム:座学(食空間コミュニケーション、食空間の知識と教養、菓子・パンなど)※4級の場合

試験難易度★☆☆(3点満点)※4級の場合
検定試験料7700円(税込み)※4級の場合
講座スケジュール年に4回 2月、5月、8月、11月の指定地で開催。
詳しくは日本フードアナリスト協会HPにて
受験資格なし

野菜ソムリエプロとは

野菜ソムリエプロとは、青果物のスペシャリストとして社会に価値を伝えることができる、通常の野菜ソムリエより実用的な民間資格です。「日本野菜ソムリエ協会」が試験運営や認定を実施しています。

野菜ソムリエプロ資格試験の特徴

野菜ソムリエプロを取得するためには、同会指定のカリキュラムを修了し、検定試験、そしてプレゼンと面接をパスする必要があります。難易度は高めです。

講座カリキュラム:座学(ベジフルコミュニケーション、ベジフル入門、ベジフルサイエンスなど)、その他プレゼン、面接あり

試験難易度★★★(3点満点)
検定試験料320,550円(税込み)※野菜ソムリエの資格を有する場合は172,550円(税込み)
講座スケジュール通学、半通学の場合、各地で開催。※他、通信講座あり
詳しくは、日本野菜ソムリエ協会HPにて
受験資格なし

ごはんソムリエとは

ごはんソムリエは、公益社団法人日本炊飯協会が認定するお米に関する資格です。ごはんのよさを見直し、米の消費と食料自給率を上げることを目的としています。

ごはんソムリエ資格試験の特徴

講座カリキュラム:座学(お米に関するプロフェッショナル講師陣の講座)、その後、食味試験と筆記試験

2日にわたる講習・実習を受講したのち、筆記試験と食味試験を通過すれば、ごはんソムリエの認定を受けられます。

試験難易度★★☆(3点満点)
検定試験料受講・受験料52,370円(税込み)、認定登録料10,470円(税込み)
講座スケジュール東京での2日間の講義に参加
詳しくは、日本炊飯協会にて
受験資格なし

松本純子さんインタビュー動画

松本さんに「食」の資格の活かし方について伺ったインタビュー動画です。

後に続く、テキストインタビュー記事と合わせてお楽しみにください。

インタビュー出演者(登場人物)

友美

友美:平山友美(ひらやまともみ)
フードプロデューサー。(※フードプロデューサーは「自分の住む町の事業者さんと共に食にまつわる「コトづくり」をする専門職です。)主に新商品の企画開発や販促物の制作、地域ブランドづくりに携わっています。商品の魅力を言葉にしたり、魅力的に見えるような演出を考えるのが得意です。
会社のホームページはこちらインスタグラムはこちら

松本さん

松本さん:松本純子(まつもとじゅんこ)
平日は中央省庁へ勤務。フードアナリストや野菜ソムリエプロ、ごはんソムリエの資格を取得。「日本の食」をテーマに日経ビジネス電子版等での執筆や、地域の特産を活かしたメニュー開発のアドバイザーなどをする(全て無報酬)。休日は、全国の産地に出向くなど日本全国の美味しい食材の魅力を発信する食材フリーク。東京都在住。愛媛県出身/砥部焼大使。
松本さんのnoteはこちらインスタグラムはこちら

インタービュー(対談形式)

松本さんとのインタビュー内容を記事にしてみました。

食が好きだからこそ、もっと知りたい学びたい

友美

農林水産省大臣官房広報室の公務員として、省庁へ勤務されておられる松本さんが、食に興味を持たれたのはいつ頃でしたか?

松本さん

私は小さな頃から、食べることが大好きでした。友だちが折り紙で折り鶴を折っているときに、私だけはおにぎりを折るような食に興味のあるような子どもだったんです。

友美

大好きな食に携わる仕事に就こうと思ったきっかけはなんでしょう。

松本さん

一生、食に携われる仕事はなんだろうと、ずっと考えていました。安定的に食に関われる職を探し、辿り着いたのが農林水産省だったんです。

友美

公務員としてお仕事をされながら、食に関する資格を取得され、ご活躍されています。

松本さん

公務員はダブルワークNGですので、資格を活かせるボランティアで活動しています。あくまで、私の趣味の領域ですね。

友美

「フードアナリスト」と、「野菜ソムリエ」さらにその上の「野菜ソムリエプロ」、そして「ごはんソムリエ」という、たくさんの資格をお持ちですね。

松本さん

大好きなことなので、資格の勉強も現在の活動も、楽しくやらせていただいています。

友美

フードアナリストの資格を最初に取得されましたが、いつでしょうか?

松本さん

ちょうど10年前ですね。平山友美さんとの出会いがきっかけでしたよ♪当時、食育基本法に関わる仕事をしており、あるセミナーで平山さんから、フードアナリストの資格にについて教えていただきました。

友美

フードアナリスト3級、2級……と、次々に取得されましたね。

松本さん

勉強も面白かったですし、資格を取ると、人と人との繋がりが生まれてくるんです。それが私にとって、とても大切で魅力なものだと気付くことができました。その影響もあって、次に野菜ソムリエの資格にも挑戦してみました。

松本さん

野菜ソムリエとして活動を続けていましたが、「プロ」に挑戦できる条件も満たしていたので、2022年にチャレンジして、同資格を取得しました。

友美

やはりプロとなると、その勉強は難しかったですか?

松本さん

すごく難しかったです。勉強時間があまり取れなかったので、移動時間などに講義の内容をイヤホンで聴いてインプットし、時間のあるときには問題を解いたりして、4カ月間しっかりと勉強しました。

友美

勉強をするにあたって、仕事を活かせた場面がありましたか?

松本さん

資格講座以外のことも試験では出題されるので、農水省で学んだ法律や制度などの知識がとても役立ちました。これまで職員として学んできたことを、改めて見返すことができたのは面白かったです。

友美

そして3つ目の資格が、「ごはんソムリエ」です。

松本さん

以前、農林水産省で、お米の消費拡大施策の担当をしており、日本人にもっとお米食べてほしいという政策を一生懸命作っていた時期がありました。そこで改めて、ごはんに関することを学びたいという気持ちが湧き上がり、2022年に取得しました。

資格が気づかせてくれた人と人との大事な繋がり

友美

松本さんの資格取得には、常に「もっと学びたい」という思いが溢れていますね。

松本さん

勉強をして知識を蓄えるのも大切ですが、やはり人と繋がれるネットワーク形成が、私にとって大きな魅力でもあります、例えば、野菜の生産者さんと話す機会が多いのですが、生産者さんが野菜ソムリエの資格持っていたり、お米農家の方がごはんソムリエの資格を持っていたりと、資格を通して共通の話題で盛り上がることも多いのです。

友美

農林水産省の仕事でも、そういった資格は活かされていますか?

松本さん

公務員が抱える課題は、自分たちの取り組みを魅力的に発信することだと考えています。そこで、人との結びつきによって得た知識や、生産者さんたちの発信力は、とても参考になるのです。

友美

それぞれの資格がきっかけで、仕事に関してもたくさんの刺激をもらっているということでしょうか?

松本さん

日本の農林水産業の魅力を発信するにあたって、フードアナリストや野菜ソムリエ、 ご飯ソムリエどの資格も、共通している部分がたくさんあります。魅力発信は、農林水産省が掲げる目標にもなっていますし、本当に力になりました。

友美

農林水産省が「日本の農林水産を世界へ」と、SNS上でその魅力の発信を続ける『BUZZ MAFF(バズマフ)』が、ここ数年話題になっていますね。

松本さん

『BAZZ MUFF』は、企画の立ち上げから運営まで、携わらせていただきました。「農林水産省が、まさかこんなことやる?!」みたいな、意外性と親近感を持った発信に対して、たくさんの方から支持を頂いています。

友美

職員の方が自らご出演される、画期的な動画を作られていますね。

松本さん

農林水産省には、日本茶を心から愛している人やサツマイモに関して誰よりも詳しい人といった、個性的な職員がたくさんいます。「1つのことに長けている人たちが、その魅力を存分に伝えてくれたら、きっと多くの人に届くだろう。個々のスキルや個性を活かして日本の農林水産業の魅力を発信していきたい」という思いで立ち上がったプロジェクトです。

友美

ご多忙を極める松本さんですが、農林水産省のお仕事と食に関するライフワークのバランスを取るのは難しくはないですか?

松本さん

どんなに忙しくても、私が大好きなライフワークがあるからこそ、仕事も頑張れています。あくまでボランティアという名目ですが、私にとっては「自分のためにやる」という意識も強いのです。

友美

食に関する学びや楽しさを、もっともっと追求したいということでしょうか。

松本さん

自分のためにやってはいますが、ゆくゆくはそれが周りの方や生産者さんの元気になったり、人と人とが今よりももっと繋がっていけばいいなと思って、楽しみながら活動しています。

食の資格取得へチャレンジされる方たちへ

友美

資格取得をきっかけに、より大きく広がった松本さんの視点や生き方から、これから様々な資格に挑戦する方たちへメッセージをお願いします。

松本さん

私はこれまで5回の転勤を経験し、その度にゼロからのスタートでした。だた、資格を持つことで、人と繋がり関われる機会が増えました。「まずはやってみる」。これが、私の大切にしている信条の1つですかから、ただ憧れているよりも、1歩ずつでもとにかく動いてみてください。きっと今日よりもいい明日、そして人生を送ることができると思います。

最後に

今回は「フードアナリスト」、「野菜ソムリエプロ」、「ごはんソムリエ」という3つの資格を持つ、松本純子さんに話をお伺いし、記事にまとめてみました。

資格を取得することで、人との繋がりが生まれ、多くの方の人生を豊かにする。松本さんの魅力的なお仕事とライフワークを知ることができました。

松本さん、ありがとうございました。

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