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地元住民が伝授!淡路島の朝ごはん

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ご当地食材、ご当地ごはんが大好きなフードプロデューサー、平山友美です。
どこを旅しても、誰もが行く観光スポットよりも道の駅やご当地スーパーに足が向いてしまいます。そして、食材のルーツを訪ね歩く旅も大好きです。



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今回は淡路島で地元の方に教わった、淡路島のしらすのおいしい食べ方を!ご紹介したいと思います。

目次

淡路島しらす VS 広島県しらす 違いはある!?

まず訪れたのは、ちりめんや海苔など、新鮮な材料を仕入れて加工販売する「藤本水産」。

朝8時から開いているので、お土産が買いたい!という方は、帰る日の朝、ここの直売所に寄ると良いかもしれませんね。

すると、店舗のすぐ脇で、何やら作業中の方々。

太刀魚を手作業で干す様子

あら…?こういう風景、すごく懐かしい。
少し前までは、海辺の町ではこんな風に魚を干す姿が見られました。でも最近は、たいてい乾燥機が使われていますよね。藤本水産では、今でもちりめんも天日干しなんだとか。

広島県では、網元(漁師さん)がちりめんの原料になるカタクチイワシ等の稚魚を網で獲ると、それを運び役の船が工場に持ち帰ります。船上から工場の中まで、ポンプで送って、工場内ではすぐさま、加工されるのが一般的です。

広島の小イワシ漁の様子。2艘で網をひいて漁獲する

「乾燥機は使わないんですか?」と尋ねてみると、そもそも、広島のように「いりこ」(出汁材料)に加工することがないんだとか。漁獲する海域の環境上、淡路島で獲れる稚魚は脂が多くて、乾燥に向かない、無理に乾燥させると、色が悪くなってしまうのだそうです。

だから、藤本水産では、ちりめん、いりこ、かえりもすべて、完全天日干しなんですって。

淡路島地元の朝ごはん  絶品!しらす丼

少し肌寒い日でした。
藤本水産の山下雅令社長に呼ばれて、工場の裏手にまわると…
キャンプ?

地元の松ぼっくりで火を起こしてくれた山下社長

間もなく、炊き立てごはん、卵、海苔、そして「しらす」も運ばれてきました!

楽しそう!?に準備してくださった山下社長
ごはんをよそい…
しらすは、MとSの2サイズをたっぷりのせて

このしらす、本当に美味しいんです!!
普段は業務用で、飲食店向けに卸しているだけなのですが、シラスの漁期のみ、一般の方にも釜揚げしらすの販売を行っています。 漁期中の一般販売は、冷凍していない釜揚げしらすです!!販売は、藤本水産の店舗又はネットショップのみです。

広島で言うところの「釜あげしらす」
卵を割り落とします
卵は、北坂養鶏場の「淡路島たまご もみじ」です。

北坂養鶏場にも行ってみて

ねぎ、ごまをトッピングしたら、仕上げにごま油!
しらす、卵、ごま油の3つは、地元の人にとっては、欠かせない具材なのだそう。

最後の数滴で、ググっと美味しさがアップ↑
淡路島産ワカメも添えて
市販のみそ汁にたっぷりの「追いワカメ」はマスト!

ちなみに、淡路島でこんなパッケージの味のりを見かけることがあると思いますが、外見は同じでも、実は中の海苔は違っているんですよ!!

これは、藤本水産で加工した海苔

これは美味しい!!絶対、家でやろうと思いました
しらすは一般には販売されていませんが、ちりめん、かえりは、完全天日干しと聞いたら、これは…広島のちりめん、かえりとは明らかに違いそう♪

藤本水産で買いたい!おすすめの淡路島土産

というわけで、最後に藤本水産直売所で買って帰りたい、おすすめの淡路島土産をランキング形式で紹介します。

第1位 淡路島産 ちりめん

しらすは、飲食店向けに卸しかやってない・・・ということなので、ちりめんに。でも天日干しのせい!? すごく、しっとりやわらかいです。

ちりめんは、サイズ違いで「S」と「M」があります。
こちらが「S」のちりめん
こちらが「M」のちりめん

かえりは、ちりめんをもう少し乾燥させたものそれでも広島の「かえり」よりもやわらかい仕上がり。
広島では、かえり出汁用に使うこともあるのですが、淡路島のかえりは、そのまま食べる方が美味しいですね。

第2位(冬場しかないけど)「干しかれい」=でべら

広島でも尾道の海辺でカレイを干す風景は冬の風物詩です。淡路島でも同じ文化に出逢うなんて♡

こちら、食べ方が分からないという声があるので、でべらの食べ方を紹介します。参考になるかな・・・まず、木槌(があるという家庭はあんまり無さそうですが、うちには、かつお節の削り器の刃を調整するための木槌があったりします💦)、すりこ木や麺棒で曲がっているカレイをたたきます。それからオーブントースターで軽く焼いて、マヨネーズ七味を付けて食べます。

実は私も小さいころに食べていたというわけではなく、この仕事を始めてから知ったので、これが正解なのか!?謎です(笑)

余談ですが、淡路島の産直市で見つけた「玉ねぎ七味」を愛用しています。

第3位 淡路島産海苔

これも新物が出ている時期は限られますが、見かけたらぜひ♪

色々な海苔を味比べしようと思ったら、焼き海苔がおすすめです。広島でいつも食べている海苔とは明らかに味が違いました!このサイズ(全形)は、お寿司やおにぎらずにどうぞ。

こちらは、裏面の一括表示では「兵庫県産」としか記載されないので、どうしても生産者をトレースしたい場合は、直売所で買うときに確認してみてください。

そして、番外編。なんとペット用のお土産もありました。

藤本水産の直売所には、他にも気になるものはたくさんありました。買ったものもありますが…また次回のお楽しみということにしましょうか。

淡路島の朝ごはん しらす丼と直売所 藤本水産の楽しみ方

藤本水産では、ちりめんは販売していますが、しらすは一般に販売されていません。またいつも社長が松ぼっくりで火をおこしてくれるわけではありません(^-^; その点、誤解なきよう、お願いします。

ここで教わったしらす丼の楽しみ方、天日干しのちりめんでも、再現できますので、ぜひやってみてください♪
①炊き立てごはんに、ちりめんはサイズ違いをそれぞれ、たっぷり!
②追いワカメは必須!海苔もぜひ。
③最後にごま油を数滴!この1滴がポイントです。


同じ広島県で、音戸のちりめんと倉橋島のちりめん…って比べても、正直、地域だけでは味の違いは分かりませんでした。違うのが分かったのは、生産者を訪ねて行ってからです。

でも、淡路島産と広島県産を比べたら、これは明らかに違いが分かりました。それが乾燥度による違いなのか、それとも機械乾燥と天日干しの違いなのか…私は何となくだけど、天日干しというのに答えがあるような気がしました。

干しシイタケも、ある程度、機械で乾燥させたとしても必ず、最後は天日で仕上げるっていうところもあるくらいだし、江田島の迫製麺所のように、天日干しにこだわる麺もあります。太陽の光から、美味しいエネルギーが降り注いでいるのかもしれませんね。

こうして食材をトレースしてみて本当に良かった!最終製品だけ見ていたら、どこが、どう良いのかがはっきりしなくて、モヤモヤしたままでした。藤本水産の直売所、淡路島を訪れたときには、ぜひお立ち寄りください。

藤本水産株式会社

兵庫県淡路市育波387番地
ホームページはこちら 


藤本水産プロフィール
昭和10(1935)年創業のちりめんを中心とした加工品の製造販売を行っている。淡路島の育波漁港近くに工場、その傍に直売所がある。直売所は、地元のお客様の声で始めたもので、朝の開店すぐから、絶えず買い物客が訪れている。

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