みなさん、こんにちは。平山友美です。
福井県小浜市の「朽木屋」は、地元で長年愛され続けている浜焼き鯖専門店です。ここで味わう焼き鯖は、単なる鯖料理の枠を超え、福井の豊かな海の恵みと歴史を感じさせる一品。浜焼き鯖の香ばしい香りとジューシーな味わいに包まれながら、地域文化と店主の熱い思いを一緒に味わうことができる、そんな特別な体験をしてきました。
- 福井県小浜市の朽木屋について知りたい
- 鯖街道グルメを味わいに福井県を訪れたい
- 小浜市で親しまれている鯖料理に興味がある
という方にピッタリな内容です。
ぜひご覧ください。
鯖街道に起点に位置する焼き鯖専門店

福井の名物と言えば、越前ガニや甘えびが有名ですが、実は鯖も非常に親しまれています。福井には、古くから福井県小浜市から京都を結ぶ「鯖街道」があり、若狭小浜から京まで鯖を運んでいました。この鯖街道の影響で、鯖は福井の人々の生活に深く根づき、焼き鯖もその重要な料理として親しまれてきたのです。京の食文化や今日の和食文化を支えたのは、ここ小浜市が起点。
「朽木屋」は、その歴史を受け継いだ浜焼き鯖の名店。地元の人々だけでなく、遠方から訪れる観光客にも愛されています。
歴史と伝統に裏打ちされたここにしかない絶品焼き鯖

店に足を踏み入れると、まず焼き鯖の香ばしい香りが広がります。驚くべきはその大きさ。竹串に刺さった、一尾丸ごと焼かれた鯖がずらりと並んでいます。その迫力に「これが郷土料理の本気か…!」と圧倒されるほど。普段あまり焼き鯖を食べない人にとっては驚きの光景です。

「朽木屋」の浜焼き鯖は、ただ美味しいだけではありません。長い歴史があり、現在もその伝統を守りながら進化を続けています。廻船問屋として江戸末期に創業した店を守るのは、12代目の益田隆さんです。鮮魚店から浜焼き鯖の専門店へと変化させた隆さん。「自分が食べてみておいしい鯖、脂身、身の締まりなど吟味した鯖だけを仕入れている」と語ります。一匹一匹、丁寧焼かれる鯖は、多いときで1日200匹が売れるとか! 代々受け継がれてきた食文化を守る店主の熱い思いを感じました。
週末限定!名店で食べる浜焼き鯖定食

朽木屋の2階にはお食事処があり、土日祝日限定で浜焼き鯖定食を提供しています。

いただいたのは、一番人気の浜焼き鯖定食。焼き鯖、福井県産コシヒカリのごはん、汁物と小鉢、そして漬物がセットになった定食です。
鯖の焼き加減は絶妙で、外はパリッと香ばしく、中はふっくらとジューシー。口に入れると、鯖の脂がほどよく広がり、しっかりとした旨味が感じられます。これが「浜焼き鯖か…」としみじみ。一尾丸ごと出されると、その存在感に圧倒されますが、これまで味わったことのない旨みにどんどん引き込まれていきます。鯖の味わいがそのまま凝縮され、シンプルなのに奥深さを感じさせる一品です。ごはんがどんどん進みます。
受け継がれる若狭の誇れる食文化を

「焼き鯖は、田植え、稲刈り、豊作祭りなど、地域のの祭りごとで赤飯と共に欠かせない食として食べたり、地域外の親戚に配ったりする文化がある」と隆さん。浜焼き鯖を食べることは、若狭の誇れる食文化の歴史に触れることでもあります。鯖街道の歴史が色濃く残るこの地で、焼き鯖がこれほどまでに美味しく、そして心に残る味わいを持っているのは、まさにその土地の人々の情熱と誇りが詰まっているからでしょう。
小浜市を訪れる際には、ぜひ「朽木屋」に足を運んで、若狭の誇れる食文化、そして地域の人々の思いを感じてみてください。その他、鯖を1年かけて塩、糠等に漬け込んだ保存食「へしこ」や、鯖缶もぜひ!
弊社では新商品の企画開発や販促物の制作、ブランド作りに携わっています。お気軽にお問い合わせください。