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食の編集者・神吉佳奈子さんに聞く料理雑誌の使命

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皆さん、こんにちは!
フードプロデューサーの平山友美です。

今回、食のプロフェッショナルとして紹介するのは、フリーランスの編集者として、雑誌『dancyu』をはじめとする、様々な食の雑誌や書籍を手がけてきた、神吉佳奈子さんです。

神吉さんは『dancyu』副編集長を経て、現在『オレンジページcooking』編集長を務められています。
全国を飛び回り、雑誌を通して食の魅力を発信し続ける神吉さんに、雑誌の使命、編集の魅力をお伺いしました。

動画、そしてテキストとともにお届けします。

Check !!
  • 神吉佳奈子さんについて知りたい
  • 編集者という職業について知りたい
  • 食に関する編集やライターに興味がある

という方にピッタリな内容です。

ぜひご覧ください。

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目次

神吉佳奈子さんインタビュー動画

神吉さんのインタビュー動画です。編集職へ就いたきっかけや、次世代へのメッセージなどを伺っています。

インタビュー出演者(登場人物)

友美

友美:平山友美(ひらやまともみ)
フードプロデューサー。(※フードプロデューサーは「自分の住む町の事業者さんと共に食にまつわる「コトづくり」をする専門職です。)主に新商品の企画開発や販促物の制作、地域ブランドづくりに携わっています。商品の魅力を言葉にしたり、魅力的に見えるような演出を考えるのが得意です。
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神吉さん

神吉さん:神吉佳奈子(かんきかなこ)
広島県出身。広島女学院大学文学部英文科卒業後、NHK出版『きょうの料理』の料理本編集のアシスタントを経て料理編集者に。JAグループ家の光協会で、家庭菜園雑誌『やさい畑』の創刊に携わる。その後プレジデント社で『dancyu』や『料理男子』の編集を担当。2013年より、dancyu編集部副編集長として5年間活躍。2023年より現在は、フリーランス編集者として『オレンジページCooking』編集長、その他料理関連書籍の編集を務める。

インタビュー(対談形式)

食の編集者として活躍される、神吉さんとのインタビュー内容を記事にしてみました。

食を大切にする家庭で育ち、小さなころから食に興味を持った

友美

神吉さんは、食と酒をテーマにをメインとしたフリーランスの編集者としてご活躍されています。食に目覚めたきっかけを教えてください。

神吉さん

小さな頃から、婦人雑誌の料理の写真を見るのがとても好きで、そればかり眺めているような子どもでした。祖母が貸本屋さんから借りた『暮らしの手帖』や『婦人画報』、『家庭画報』、『四季の味』など毎月、家に山積みになっていて。小さいながら料理の写真があるページを眺めてはわくわくしていました。。中学生になると、掲載レシピを見ながら料理人が教えるれんこん蒸しや、お椀物を作ってみたりと、とにかく食べることに貪欲な子供でした(笑)。

友美

小さな頃から食に興味を持っていらしたんですね。ご家族みんなで、食べることを楽しんでいた光景が目に浮かびます。

神吉さん

そうですね。一緒に暮らしていた祖父母が食いしん坊で、祖父が賀茂鶴に勤めていたこともあって、お酒を飲むこと、食べることをすごく大切にする家でした。

編集者になるために東京へ赴き、さまざまな媒体で活躍

友美

そこから編集者という仕事へ進まれたのは、何がきっかけだったのでしょう。

神吉さん

就職活動中にふと、料理雑誌を作りたい! 料理の撮影現場に行ってみたいと思い立ってしまい……。幼い頃から読んでいた本の向こう側への憧れをすごく持っていました。

友美

やはり料理雑誌が、編集者としての道へと進めさせたのですね。卒業後はどうされたのですか?

神吉さん

すぐに、東京へ飛び出しました。そこで『婦人画報』の編集部でアルバイトさせてもらったのが、出版社での最初の仕事でしたね。そこから、料理編集者だった岸朝子さんに出会い、NHK出版をご紹介いただいたんです。『きょうの料理』の書籍の編集アシスタントとして働くチャンスをいただき、夢が叶いました。

友美

仕事を通して、食や料理に関する知識はさらに深まったということですね。

神吉さん

はい。ただ、そのころは食と農の担い手が今ほどつながっていなくて。今から30年近く前のことですが、食の伝え手が産地を訪ねるなんてなかった時代でした。オーガニックがなんのことなのかも、全然わからなくて。取材先で言われた通りにしか記事が書けていないと感じ、農の現場に立ち、最前線で食と農を勉強したいと思いました。

友美

そこで、実際に生産者さんのところに足を運び取材を重ねることで、さらに食に関する知識が深まり、興味も湧いてきたと。

神吉さん

そうなんです。そのあと、JAの関連団体の家の光協会に転職、日本で初めての家庭菜園雑誌『やさい畑』の立ち上げに関わりました。最初は雑草と野菜の区別もつかずで(笑)、ド素人ながら全国の農家さんを取材して周り、とても勉強になりました。その経験が「食」という概念に、これまで以上に近づけた要因になりました。

友美

それらの経験を経て『dancyu』や『オレンジページcooking』など、全国的に知名度の高い雑誌を手がけるようになられたのですね。

雑誌を通して伝えたいこと、編集者の使命はと?

友美

編集という仕事の中で、たくさんの経験をされてきた神吉さんですが、これまで、1番手応えのあった仕事は何でしょう?

神吉さん

2013年『dancyu』で初めて特集を担当した日本酒号がすぐ完売して増刷したことです。日本酒の最前線を取材し、読者の方からたくさんの反響をいただきました。翌年には他の雑誌もこぞって日本酒特集を組むようになったくらいの影響力がありました。今振り返っても、私の一番の成功体験だったと思います。忙しくも、とても楽しい経験でした。

友美

編集者は大変忙しいと聞きます。改めて、編集職の魅力を教えてください。

神吉さん

例えば日本酒で言うなら、日本酒を飲む機会が少ない若い方たちや、日本酒に対して敷居が高いと感じている人たちの意識が変わり、雑誌を通してより日本酒が身近なものとして感じられるようになれば、編集者としてすごく嬉しいですね。「どうすれば日本酒のファンをもっと増せるか」を考えながら、雑誌というメディアを作り出していける夢中になれる仕事だと感じています。

友美

では最後に、雑誌そのものの使命、そして雑誌作りの面白さを教えてください。

神吉さん

いろんな現場に足を運んで取材すると、取材対象そのものだけなく、それらに携わるたくさんの方たちの熱い思いやこれからの課題、そして地域の魅力を知ることができます。雑誌は、商品の魅力を広めるためだけの存在ではありません。作り手やとりまく環境、そして問題点を含め、しっかりと伝える企画や記事を作り上げていくことが大切です。「光をあてて、伝えること」、それが私にとって、雑誌を作るうえで1番面白いと感じていることです。

最後に

編集という仕事を長年続けてこられてきた神吉さんは、幼少期に抱いた憧れや情熱を、今もなお色褪せることなく持ち続けておられました。

さまざまな角度から取材対象にアプローチし、より多くの人に届ける編集という職業に自信と誇り、そして何より大きなやりがいを感じておられます。

神吉さんが次に着目する「食」とは、一体何でしょうか。これから私も楽しみでなりません。こんな気持ちにさせてくれるもの、編集者が持つ大きな力の1つなのかもしれませんね。

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