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山口県の郷土料理「瓦そば」の作り方

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皆さん、こんにちは。フードプロデューサーの平山友美です。
普段は地元企業や行政の方と一緒に
ご当地グルメをプロデュースしたり、テレビ、新聞、情報誌で地元の食材や郷土料理を紹介したり・・・という仕事をしています。

今日は山口県下関市の郷土料理「瓦そば」を紹介します。
実は私は山口県生まれなんです。
子どもの頃、日曜のお昼ご飯に、ホットプレートでお好み焼きじゃなくて、瓦そばでした。ひいおばあちゃんの家が下関の菊川町っていうところにあったので、そこからわりと近い温泉地、川棚温泉にみんなで瓦そばを食べに行っていました。なので、本当のソウルフード! 見よう見まねで作る郷土料理ではございません☆

Check !!
  • 郷土料理「瓦そば」が知りたい
  • 地元有名店の「瓦そば」が気になる!
  • 家で美味しい「瓦そば」を作ってみたい♡

という方にぴったりな内容です。ぜひご覧ください(*^-^*)

目次

山口県の郷土料理「瓦そば」とは?

山口県民なら、そばと言えば瓦そば!と答えるでしょう。その発祥の地は、下関市豊浦町の川棚温泉。ここに旅館として開業した「たかせ」が元祖と言われています。創立者、高瀬慎一が「西南の駅で熊本城を囲む陸軍の兵士たちは、長い野戦の間に瓦を用いて、野草や肉を焼いて食べた」という古老の話を基にして考案したとか。(※引用「おうちで作る絶品広島ごはん」平山友美著 ←タイトルをクリック&タップすると購入ページに飛びます(^^)/)

熱々に熱せられた瓦の上に、茶そば、錦糸玉子、甘辛く味付けされた牛肉、レモンの輪切り、もみじおろしがのっていて、これに「酢」が入った温かいつゆに浸して食べます。

この瓦そば、家でも母が作ってくれていたので、自然と我が家の休日のごはんの定番に。あの茶そばを載せる「瓦」が欲しくて欲しくて(笑) ある時、本当の瓦屋さんがわざわざ瓦を持ってきてくださって、「これはきれいな瓦だから、そばを載せても大丈夫だよ」と言ってくれたのですが・・・載せるだけならアリだけど、瓦そばにするのはムリだと思う💦 たぶん、直火にかけたらパキッと割れるんじゃないかな、と思ったら、怖くて使えませんでした(>_<)

ところがあるとき、島根県浜田市で遂に出逢ったのです♡ 亀谷窯業さん。これを見たときは嬉しかったな~~!

なんと、ここで瓦器を作っていたんですね。早速、購入して帰りましたよ~(^^)/

余談ですが、その後、「ひろしま食の手帖2025」を制作しているとき、広島の隠れた銘菓として名前があがった「亀山サブレ」っていうのがあるんですけどね・・・亀型をした最中の中にサブレが入っているというユニークなお菓子。とっても美味しいんです♡ この写真を撮るのに、「亀」と言えば、亀谷窯業さんの瓦だ!!と、スタイリングに使いました。この亀山サブレに亀谷窯業さんの瓦器を選ぶっていうフードコーディネーターは、私くらいだと思います(笑)

超有名店!元祖瓦そば「たかせ」

そんな瓦そば、前述の通り、発祥地は川棚温泉の「たかせ」。他にも「川棚グランドホテル 瓦そば本店 お多福」などあります。川棚温泉から離れたお店の方が美味しいかもな~という考えも頭をよぎりましたが、一応、行っとかないと。

「たかせ」は、いつも行列でね・・・今は受付をすると、LINEにお知らせが入るように設定できるのですが、昔は当然そんなことできない。どうしていたかというと、たかせの別館にある温泉に入って待っていることができました。あんまり大きなお風呂じゃなかったと思うけど、「お風呂に入って待ってる」前提で、瓦そばを食べに行っていた記憶があります。もうそのお風呂もやってないんじゃないかな。

いつも本店にしか行きません☆別館とかはきれいなんだろうけど・・・やっぱり、昔の思い出があるここが良くて!

廊下の床板が昔のおばあちゃん家を思わせるような昭和な家屋の中で、いただきます。熱々の瓦が出てくるのが楽しみだった~!けど・・・最近は、「早っっ💦」と思わず声が出てしまうほど、出てくるのが早い。つゆもお茶も食べ方もテーブルに用意されてるから、運ばれてきたら、「じゃぁ、あとはさっさと食べてね!」と言わんばかりの心がこもってるとは言い難いサービス・・・

今回は、そばのパリパリなところが少ないな・・・
お肉には、全く味が付いてなかったけど、こんなかったかな? 玉子も仕入れだねぇ。ネギの切り方、雑すぎない!? つゆも店内で作ってないんじゃないかな~?と、あれこれ思わずにはいられませんでした💦 まぁ、あんだけ人が並んでればね、回転も良くしたくなるでしょう。

観光で訪れる方には、「たかせ」と「川棚温泉以外の場所にあるお店」で瓦そばを食べてみることをおすすめしたいです。「川棚温泉以外の場所にあるお店」は、うどん屋さんとかそば屋さんとか良いんじゃないかなぁ。「だし」を作る材料が常備されているお店がねらい目です。

おうちで作る絶品「瓦そば」

ご当地のお店で味わったあとは、自分で作ってみましょう! ホットプレートで作っても、こんなにパリパリ!

瓦そばのつゆのレシピです。
<つゆの材料>

材料分量
合わせだし3カップ
砂糖大さじ2と1/2
みりん大さじ4
醤油大さじ4
小さじ2

この瓦そばの「つゆ」は最初に作っておいて、食べる直前に熱々に温めてください。
つゆができたら、トッピングにする錦糸玉子、牛肉(みりんとしょう油で薄く甘辛い味を付ける)、ねぎ、もみじおろしを準備しておきます。

茶そば(乾麺がおすすめ)をややかために茹でて、水気を切ります。フライパン(ホットプレート)で牛肉を炒めたあと、茶そばを炒めます。

こんな感じにできたら、盛り付けて出来上がり。実は、ホットプレートは熱源の関係でどうしても焼きムラができてしまうので、フライパン(鉄なべ)の方がおすすめです。1人用の小さなフライパンで作れば、瓦そばもぴったり1人前に・・・

牛肉は、奮発して和牛を使うと良いですよ!肉の脂と茶そばが合うんですよ♡

これはもう・・・お店のより美味しい!(って思うに違いありません☆)

つゆ付のお土産も販売されていますので、自分で作るのが面倒に思う方には良いかも・・・。但し、麺を茹でて炒めてパリパリにするという工程は、自分でやらないといけません。

つゆは、山口県内のスーパーに行くと、だいたい売っていますよ!好みがどうかは、分からないけれど。

いかがでしたか?
郷土料理の中には、あまり昔のまま過ぎると、現代人の口に合わないなぁ・・・という「美味しいとは言い難い」郷土料理も存在します(^-^; 私も職業柄、色んな土地で郷土料理を食べる機会はあるのですが、「ん??」という微妙なものに出逢ったことも数知れず。だけど、山口県の郷土料理「瓦そば」は、マジ、ウマいです。Z世代真っただ中のうちの娘も、大好物です。全国の郷土料理の中でもイチオシ!

ぜひ作ってみてください。感想もお待ちしてます♪

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