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山口県下関をぶらり~ご当地の名店と道の駅巡り

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皆さん、こんにちは。フードプロデューサーの平山友美です。
普段は地元企業や行政の方と一緒に
ご当地グルメをプロデュースしたり、テレビ、新聞、情報誌で地元の食材や郷土料理を紹介したり・・・という仕事をしています。

そんな私が今回は、山口県の下関市辺りで見つけたご当地の食ネタをご紹介します。
皆さんは、下関と言えば・・・? 
何を思い浮かべますか?
実は、私の曽祖父母の家が下関市菊川町にあったんです。実際の土地勘はないのですが、幼少期の印象で「フグ」「瓦そば」はおなじみです(*^^)v 以前から行ってみたかったアノ店にも!行くことができました。推しの店、道の駅、ご当地スーパーと一通り、私が巡ったところを紹介しますので、機会ができたらぜひ行ってみてください。(下関市、長門市を巡りました)

なお、下関の郷土料理「瓦そば」については以下の記事でご紹介しています。

目次

 超おススメ♡手作りハムとベーコンの店

いつもネットでお取り寄せしているハム、ベーコンたち。すごく丁寧に作ってあるのが伝わってくる味なので、機会あれば絶対に行きたい!と思っていました。

ふるさと工房 風の家」(←屋号をタップ &クリックするとHPに飛びます)
本場ドイツの製法を取り入れ、塩味を控えめにしたやさしい味わい。地元の方からも「絶妙の塩加減であと引く美味しさ」と高く評価されています。店内に入ると、リピーターさんらしき方たちが、次々とお目当てのものを購入していきました。

小さな工房に併設された直売所…って感じ。風の家の商品は、オンラインショップや一部の道の駅でも購入可能ですが、一度は直売所を訪ねてみて欲しいです。

住所山口県長門市日置中3689-1
電話番号0837-37-2824

私の推しは、「生ハム」と「焼き豚」なんですけど、この日は焼き豚は売り切れでした💦
残念・・・ その代わり、生ハムは2個! 激ウマです♡

その他も全部おススメなんですけど、お取り寄せでは食べたことがないものもありました。(ジャーキーとか、豚トロベーコンとか)せっかく来たんだから!とばかりに、だいたいのものを一通り買うことに。そしたら、工房のおばちゃんが規格外のものをサービスしてくれました♡(商品シールが貼ってないやつがソレ)

これだけ買っても、すぐなくなると思う!! (←ただ、賞味期限も短すぎることはないです。※12月27日に買ったものが長いものだと2月5日まで。短いもので1月20日くらい)
そして、この工房のだったら、きっと美味しいだろうな~と思って、ついでにジャムとみかんジュースも買ってみました。地元の夏みかんを使用した「夏みかんジャム」は、果肉を一つずつ丁寧に手むきして作られており、繊細で美味しいと人気の商品です。同じく地元のいちごを使った「いちごジャム」は、昔、母が家で作ってくれてた味がしました。懐かしや・・・

たくさん、買い込んだけど、どれも正解でした! 

長州路菓子処 だるま堂

「風の家」から車で30分弱のところに「長州路菓子処 だるま堂」があります。創業107年を迎える(2025年現在)老舗和菓子店です。店内には喫茶スペースがあり、油谷湾を望む美しい景色を眺めながら、和菓子とお茶でくつろぐことができます。地元の方々からは、長年愛され続ける和菓子店として高い評価を受けており、観光客にも人気のスポットとなっているそうです。駐車場も広くて、入りやすい!

だるま堂の代表的な和菓子が「青海苔羊羹」。この羊羹は、地元の海で採れる新鮮な青海苔を使用し、豊かな風味と香りが特徴です。羊羹なのに、食べるとほんのり磯の香りが・・・

道の駅でもこの銘菓は、推し推しで売られているのですが、店舗に行くと、ミニサイズもあります。 

ちなみに、一番右端の「百姓の塩羊羹」は、同地域にある「百姓庵」という塩を作っているところがあって、そこの塩を使っているという意味です。百姓庵さんの塩もかなり良いですよ

ここでも、たくさん買ってしまった💦

で、どれも美味しかった♡ 隠れた名品と呼びたいのがこちらの「鬼の岩」。下関市の有名な観光地「鬼ヶ城」の岩肌をイメージして名付けられたそうで、小さな包みを開けたら、無骨な見た目のお菓子が入っているので、最初はあまり期待せずに食べたのですが・・・

これって♡ 中に栗が入ってて、地元産の麦を香ばしく炒り上げ、砂糖と絡めて固めたという周りの生地が香ばしくて、良い感じ~! これはハマりました(*^-^*)

あんこが美味しいんだ!!と気づいて、最中を食べてみました。だるま堂の名前にちなんだ「だるま最中」はこしあん、「手折菊」は粒あん。私は基本は粒あん派なのですが、だるま最中の方も美味しくいただきました(*^-^*)

こちらの「楊貴妃」は帯で見えないから、よくあるお菓子に思われがちなのですが・・・なんと、中央に「楊貴妃」の焼き印が♡ そして中のあんもミルク風味の黄味あん、洋な味わいでした。ちなみに長門市にある二尊院の境内にある五輪塔が楊貴妃及び侍女の墓という伝説があり、県指定の有形文化になっています。だるま堂の窓から、この五輪塔が見えることから、このお菓子が誕生したんだそう。

お餅菓子も美味! (もう食べ過ぎ・・・(≧▽≦))こちらにも「青のり味」がありますが、青海苔羊羹ほど磯の香りはしませんでした。青海苔羊羹は、最高級の青海苔を使っている・・・のに対して、こちらはその端材か!?粉末加工したものを混ぜているだけかもしれません。

他にも、季節限定、土日限定、喫茶限定・・・があるようです。原材料にもこだわって、少ない人数の手作業で作っているから、個数限定になっちゃうんでしょうね。言い換えると、お客さんからすれば、いつ行っても新しい出逢いがあるお店と言えますね(^^) 

和菓子屋さんで、地元で老舗・・・と聞くと、だいたい外れはないと思っているのですが、中には地域外のヒトには、イマイチ、その美味しさが理解できないものもあったりします(笑)でも、ここは地元の人にも観光客にも伝わりやすい商品展開で、丁寧に作られているのが伝わってきます。あんこがね・・・たぶん、店内で作っていますね!つまり、自家製ってこと。今では、ほとんどの和菓子屋さんのあんこは、業務用の仕入れです。人の問題、作業性や原価の問題があって、自家製あんこでやりたくても、なかなか難しいんですよね。だから、和菓子屋さんのお気に入りを見つけたければ、あんこのお菓子でチェックしてみてください。「あんこをどうしても仕入れにしたくない」っていうお店なら、店内の商品、ほぼこだわってると思います。

本州最西端の道の駅 北浦街道ほうほく

山口県下関市豊北町の「道の駅 北浦街道ほうほく」は、「北長門海岸国定公園」に指定された美しい景観の国道191号線沿いにあり、眼下には和久漁港、水平線には角島大橋を遠望する丘の上に位置しています。マスコットキャラクター「ほっくん」が・・・何者なんだろう(笑) (←一応、フグをイメージしたキャラクターらしいです。見える!?)

2016年と2018年に「行ってよかった!道の駅ランキング」で全国1位なったそうで、他では見かけない商品もたくさんありました!

まずこの道の駅が始まったときからの人気商品という「二見饅頭」。こちらも老舗和菓子店「ときわ屋」さんの一口蒸し饅頭です。昭和初めころからの味ということで、初めて食べても懐かしい・・・(昭和世代には!)HPリンクを見てもらうと、まこと、昭和な感じのサイトにたどり着きます(笑) 名前は、近隣の美しい景勝地「二見浦」に由来しています。

ここで、道の駅併設のレストラン・・・で食事をしたくなると思いますが、できれば「御食事処たお」に行ってみてください!ここね、結局行けなかったんですけど、絶対美味しいと思うの♡ 「昔なつかしデーパート(←デパートの間違いだと思う!)の大食堂のようなお食事処」っていう昭和世代をキュンとさせるコピーが気になっています(笑) この「たお」が作ったこだわりの「焼きさば寿司は食べてみたんですけどね、これが美味しかった! ワタシ的には、ねぎが巻いてあるのがすごく良い感じで!

お土産は、先にもご紹介した青海苔羊羹、二見饅頭のほか、おこげせんべいとかも人気らしいのですが、自家用にはそういうお菓子系じゃないものが欲しくなりませんか!?

こちらの「北浦磯サザエ」は、茹でサザエの瓶詰。この辺り、サザエも有名ですよね。味付きなので、瓶を開けたら、そのまま食べられます。

こちらの「北浦沖 ヤリイカの白造り」も美味しかった! これも瓶を開けたらそのまま食べられます。

あとは「イカ魚醤」。こちらは調味料だから、そのままってわけにはいかないのですが、何に使ってみようかな・・・


「特牛」と書いて、「こっとい」と読み、地名ですが、方言で「これだ!」や「素晴らしい!」という意味もあるそうですよ。特牛漁港に水揚げされた、最高級Aランクのケンサキイカだけが、特牛イカと名乗ることができるんです。

メーカーさんからの提案では、「チャーハンやパスタの隠し味に」とか「煮物に数滴たらして・・・」といったことが書かれているのですが、職業柄、これはテキトーに言ってるだけだと判断します(笑) たぶん、もっと良い使い方があるはず!しかもプレミアムと2種類作ったんだから、この違いを明確に伝えて欲しいです。

余談ですが、

皆さんは商品のパッケージに書いてある説明文や店頭に出ているPOPを作り手、売り手からの声として認識されますよね? 実はパッケージに書いてあるから正しい情報とは限らないのです。食品表示は、間違っていたら大変なので、かなり入念にチェックをしますが(それでも間違ってるときがある!)、表示以外のところ・・・商品名が分かりにくかったり、商品名の傍に添えられた言葉が意味不明だったりすることはよくあります。

この魚醤だって、県外の人には「特牛」が地名だとは分からないし、「多段式平釜製国産海水塩」って何?って思いませんか?多段式平釜製じゃなくても精製塩に比べれば、ミネラルは豊富ですからね(^-^; プレミアムは、この塩を使っているということなのかな? ・・・ってね、素人目には、同じ瓶に同じ量入っていて、中身は同じように見えるけど、値段が違う・・・この理由が分からないですよね。 

フードプロデューサーは、こういう消費者に分かりにくい食の情報を訂正して、誤解がないように伝えるための提案をする仕事とも言えます。分かりやすくするために、商品名を変えることもあるし、商談用に商品説明の資料を作ることもあるし、店頭用にPOPを作ることもあります。あるある・・・なのは、原価計算が間違っていて💦 売れても売れても赤字になる・・・みたいな商品も(^-^; そうすると、原価計算し直して、容器、量目変更をして、そのタイミングで必然的にパッケージのデザイン変更をするなんていうことも。

20年前にこういう仕事を始めたころって、「売れるデザイン」とか「売れる商品づくり」とか言われてもね、さっぱり分からなかった!どんなデザインが売れるのかって、そんなのデザイナーさんにしか分からないじゃないの?くらいに思っていました。でもそうじゃなかった、デザイナーさんにも売れるかどうかは分からないのです。作るから売るまでのすべての現場を見てきた人じゃないと、確信的に売れる商品は作れない。この話は、難しくなるから今日はこのへんで(^^)/

山口県は、広島県のお隣・・・ではあるけれど、下関まで行くと、九州の文化を匂わせるものも多くなり、広島とはずいぶん違った空気を感じます。食ネタ探しは、歴史的背景や気候風土と併せて探っていくと、奥が広くて広くて・・・!楽しいものです。 今回は、下関の辺りを散策しました。お出かけの参考になったら幸いです。

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