【ひろしま食の手帖2026】制作中・・・に思うこと

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今度は絶対、早く取り掛かるぞ!と、思っていたにも関わらず、またもギリギリの様子を呈してきました💦しかも、もう一冊のビジネス書・・・せっかく、出版社に企画が通っているのに、全く進まない😱

こういう「出版」とか「本を書いてる」みたいなことを言うと、小説家レベルで文章を書いている人と思われがちなのですが、私は文筆家ではなくて、あくまで食の情報をうまく伝えるために、あれこれ、制作しているだけです。だから原稿といっても文章を書くばかりではなく、写真を撮ったり、レシピを作ったり。制作のスタートでは、ページネーション(出版業界では「台割」)を組んで紙面のレイアウトを考えたりします。

これがもっと、世の中の人に役立つものにできたらなぁと。自己満の世界になっていないか、目線はフラットになっているか。そんなことは気にしながら、作っています。

正直、「ひろしま食の手帖2025」は、あんまり多くの人には喜んでもらえませんでした。(と思っている・・・!)献本することさえ、迷惑がられているような気もしていました。実際、お仕事でも大先輩に「サンプルでお送りします。周りに興味がある方がいらっしゃったら、何冊か一緒に送ります」と言ったら、「そういう人はいません」ってあっさり😅献本すら、断られてしまったのです。

「こんなの、売れないよ」っていう声も耳に入りました。自覚もあります。

ただ・・・またもすっごく、鍛えられました。

私は、食の手帖を作ろう!と思って作ったんだけど、・・・そもそも、食の情報を書く以前に、準備することがめちゃくちゃ、たくさんありました💦ただの著者じゃないからねっ

まずは出版社に話をつけないことには、ただの印刷物になっちゃう。書店流通させるための準備をしなくちゃいけなかった。普通の出版だと、本を作ることに関しては、基本は全部出版社がやってくれるけど、そこも全部、自分でしなくちゃいけなかった。本の装丁、サイズとか、ページ数とかね。紙によっても印刷費が違うので、何部刷っていくらで出したら・・・みたいなことを考えて。最初は台割は手伝ってもらったけど、全ページを進行管理するのも自分でやって。制作は手伝ってもらったけど、デザイナーさんやライターさんに、何をどうしてって頼むのは、自分でやらなくちゃいけなかった。

文章だけでなく、写真も揃えなくちゃいけなかったから、それも自分で。(こんなときに、画像をちゃんと整理してなかったことをめちゃくちゃ、後悔した・・・)

中国新聞社とも契約書交わして。その前に、社長にウンって言ってもらうために、企画書書いて。あれやって、これやって・・・「湯﨑知事に表敬訪問したいです」って県庁にお願いに行ったり、「ハンズに置いてもらいたいです」ってバイヤーさんを紹介してもらって会いに行ったり。1冊の本を作るって、しかも自分だけで作るって、どんだけ下準備が必要なのか、よーく分かりました。普通は著者っていう「書くだけ」の役でも、そこそこ忙しいし大変なはず。

はっきり言って、著者になってる時間なんてなかった!家を建てるのに例えると、理想の家を建てたくて、絵は描いてみたんだけど、土地探しから設計から、資材からぜーんぶ、自分で集めて、土地を決めたら契約書、決まったら大工さんを探して、間取りと内装は自分で考えて、壁紙探して・・・みたいなことですよ(^-^; とりあえず、家は建ったけど、描いてた通りの感じじゃないなぁ~って思うわけです。もう締め切り目前になると、本当は照明にもこだわりたかったけど、取り寄せるに1ヶ月かかるって言われて、近所で見つけた照明に妥協した・・みたいなのがたくさんありました。

お金も使ったしね・・・💦 一年ガンバって稼いだ分を全部、つぎ込んだと言っても過言ではない・・・

が、まだやめない。どうしてでしょうね。今やめるのが一番、中途半端な気がするのです。いいこともたくさんあったから!

大変だったことと、良かったこと、この2つを天秤にかけたら、良かったことの方がちょっとだけ、重かったのです。

2026年度版は、それなりに進化させたつもり。発売は10月1日!どう変わったか、見て欲しいな。

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この記事を書いた人

平山 友美のアバター 平山 友美 ひろしま食の手帖編集部 代表

フードプロデューサー。「情報は自分の足で稼ぐ」をモットーに、地域食品・郷土の味を取材しています。新聞や情報誌、専門誌に10年超えの長期連載を担当。「NHKきょうの料理ビギナーズ」にも寄稿。「TBSテレビ 熱狂マニアさん」などに出演。

その他、広島・岡山・東京を中心に食品企業の事業相談(商品や会社の強みをどう伝えるか、を言語化して、展示会や売場での見せ方を考える仕事や売り方を考える仕事)や「食」を軸にした観光系の仕事(ツアーや体験造成など)をしています。

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