皆さん、こんにちは!フードプロデューサーの平山友美です。
今回、食のプロフェッショナルとして紹介するのは、VMDコンサルタントとして活躍する池松美千代さんです。VMD(ビジュアルマーチャンダイジング)とは? そして、全国から依頼が絶えない池松さんの魅力とは?
食に関することだけでなくさまざまな場で活躍する池松さんに、これまでの経歴やお仕事をされるうえで大切にされていることを伺いました。インタビュー形式で、わかりやすくお伝えしたいと思います。
- 池松美千代さんについて知りたい
- VMD(ビジュアルマーチャンダイジング)に興味がある
- 店舗や売り場、各種ディスプレイを改善したい、売上を上げたいと悩んでいる
という方にピッタリな内容です。
ぜひご覧ください。
インタビュー出演者(登場人物)

友美:平山友美(ひらやまともみ)
フードプロデューサー。(※フードプロデューサーは「自分の住む町の事業者さんと共に食にまつわる「コトづくり」をする専門職です。)主に新商品の企画開発や販促物の制作、地域ブランドづくりに携わっています。商品の魅力を言葉にしたり、魅力的に見えるような演出を考えるのが得意です。
会社のホームページはこちら。インスタグラムはこちら。



池松さん:池松美千代(いけまつみちよ)
株式会社キャスペル 代表取締役 / VMDコンサルタント。フラワー装飾の現場を経験した後、2004年に独立。2019年に株式会社キャスペルへと組織変更する。現在、21年にわたる実務経験を活かし、商品の「魅せ方」の重要性を伝えるため全国各地で企業向けディスプレイセミナーを開催。また、店舗や売り場の改善指導、ディスプレイ支援などを行い、ワークショップを取り入れた実践型研修は現場で即役立つと高く評価される。販路開拓支援として、展示商談会のブースアドバイスや制作、百貨店プロモーションコーナーのディスプレイ制作、店舗オープン・リニューアルのプロジェクトにも参画している。
会社のホームページはこちらから。インスタグラムはこちらから。
インタビュー(対談形式)
池松さんとのインタビュー内容を記事にしてみました。
商品の魅力を引き出し売上に繋がる売り場づくり





VMD(ビジュアルマーチャンダイジング)のコンサルタントとして、具体的にはどのようなことをされているのか教えてください。



ただ単に商品を並べたり、美しく飾るだけではなく、どのように商品を魅力的に見せるか、売上に繋がるよう販売促進を意識したディスプレイを考えます。ディスプレイ作りだけではなく、展示商談会等で販路開拓をサポートさせていただくこともあります。
VMDにはセンスだけでなく、理論的なアプローチも重要



なるほど。VMDという言葉は普段生活しているとあまり馴染みがないかもしれません。



そうですよね。VMDは、アメリカから入ってきた売り場作りのノウハウです。売り場においてはお客様が商品をご覧になった瞬間に、何を見て、何を感じていただけるのかが非常に重要です。お客様目線で売り場を活性化させることで視覚的にお客様に商品の魅力を提案し、購買意欲を引き出すことができます。でも、それにはセンスだけではなく、しっかりとした理論があります。理論を理解し、商品や店舗に合わせて上手に活用することが大事ですね。





センスだけではなく理論も大事だということですね。実際にその理論をどう活かされているのでしょうか?



そうですね。例えば、ある店舗の店長さんが「自分はセンスがないからディスプレイは若い人に任せている」とおっしゃることがありますが、理論が身についていればセンスに自信がなくても大丈夫です、とお伝えしています。感覚だけではなく、理論に基づいてアドバイスをすると、説得力を持たせることができます。
フラワー装飾からVMD業界へ転身



池松さんがこの世界に入られたきっかけを教えてください。



私は、最初はフラワー装飾から仕事を始めました。結婚式やパーティー、ホテルのエントランス等のフラワー装飾をしていたのですが、あるシェフを通じてお醤油メーカーさんと出会い、食品業界の売り場づくりをさせていただくことになりました。そのことがきっかけで、食品業界に関わらせていただくようになりました。私のように、異業種からVMD業界に入る人は少ないように思うので、少し変わった経歴かもしれません。





フラワー装飾とVMDはどのように繋がるのでしょうか?



ディスプレイを作る時には奥行きや高さを活かす技術が重要と感じますが、このときに必要な立体的な感覚はフラワー装飾で培ったものです。また、フラワー装飾で大切にしていた「目を引く演出」の考え方もVMDに活かされていると感じます。



それは面白いですね!賑やかなお店を作りたい場合、どのようなことに気を付けていますか?



例えば、通行人が多い大通りに面したお店ですと、まず遠くからでもお客様の目を引かなくてはいけません。一瞬でお客様の興味を引くことができないと、お店に入っていただくことはできませんからね。また、目線を上に誘導するなど、お客様の動線を意識して作り込みます。入店して下さったお客様を、店内の奥に誘導するために工夫しています。
人の心を一瞬で掴む売り場づくり





池松さん流のVMDメソッドを教えてください。



一番大切にしていることは「お客様の目に留まること」です。展示会や商談会では、他のブースに埋もれず遠くからでも見つけていただけるように色の使い方や商品配置を工夫しています。



売れ行きが良くない商品、その原因はどう捉えますか?



必ず理由があると考えています。売り場のなかでのその商品の陳列位置や展示方法、その商品が来店されているお客様の層にマッチしているかなどを改めて見直します。VMDの仕事は、ただ商品を並べるだけではなく、ディスプレイを更新し、常に改善していくことです。
21年の経験を活かし実践を重ねてスキルを磨く



VMDに必要なスキルや要素について教えてください。これから目指す人にはどう伝えますか?



まずは、VMDの理論を学ぶことが大切ですね。VMDの基本的な理論は、どの業種にも応用できるので、しっかり学んでいただきたいです。また、実際の店舗や展示会でどのように活用されているのかを観察することも大切です。





最後に、これからの展望を教えてください。



今後もこれまでの経験を活かしながら、謙虚に丁寧な仕事を続けていきたいと考えています。「池松に頼んでよかった」と思っていただけるよう、ご縁を大切に、さらなるステップアップを目指して精進していきます。
最後に
池松さんの魅力は、豊かな経験と深い理論に裏打ちされた実践力にあります。フラワー装飾からVMD業界に転身した経歴を持ち、さまざまな現場で視覚的に魅力的な売り場を作り上げる技術を磨いてこられました。センスだけでなく、理論に基づいたアプローチで売り場を活性化させ、常に改善を重ねる姿勢は、真摯でありながら柔軟です。
「お客様の目に留まること」を大切にし、ディスプレイや配置に工夫を凝らす池松さんのお仕事は、実力と信念が感じられます。
弊社では新商品の企画開発や販促物の制作、ブランド作りに携わっています。お気軽にお問い合わせください。