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広島県庄原市で育つブランド和牛・比婆牛の魅力を知る旅へ

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こんにちは。平山友美です。

皆さんは、「比婆牛」と呼ばれる広島の黒毛和牛を知っていますか?

頭数が少ない「比婆牛」は、他地域では手に入りにくいことから幻の和牛とも呼ばれています。

「G7広島サミット」で各国首脳にふるまわれた食材としても話題になりました。

そんな希少価値の高い「比婆牛」を堪能すべく開催されたのが、庄原DMO主催の「比婆牛モニターツアー」です。

同ツアーには、作家・料理家として活躍する樋口直哉さん、農林水産省勤務の松本純子さん、食の編集者として有名な神吉佳奈子さん、庄原の料理人・三河功治さんなど、食のスペシャリストも大集結!

2023年10月中旬に開催された当日の様子を、動画とテキストで深掘りしていきます!

庄原DMO:庄原市の持つ素晴らしい自然や歴史に育まれた豊かな暮らし、美しい里山景観、食、コミュニティなどを後世につないでいくため、民間・行政が一体となり、庄原ブランドの形成に向けた観光地域づくりに取り組む組織。HPはこちらから。

Check !!
  • 比婆牛について知りたい
  • 庄原市で比婆牛が買える、食せる場所が知りたい
  • おいしい食材の宝庫である庄原市の食スポットに行ってみたい

という方にピッタリな内容です。

ぜひご覧ください。

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目次

食の宝庫庄原・比婆牛の魅力再発見ツアー動画

当日の模様をギュッと凝縮。庄原の魅力を語る参加者さんたちのリアルな声や、訪れた各スポットを、動画でぜひ、ご覧ください。

広島ブランド和牛のひとつ、比婆牛とは?

「比婆牛」は4種ある広島和牛のうち、庄原生まれである日本最古の蔓牛(つるうし)のひとつ「岩倉蔓(いわくらづる)」の血統を有する黒毛和牛の牛肉です。その「岩倉蔓」を祖に持ち、庄原で生まれ広島で育ち、肉質3等級以上をもつ血統牛のみが「比婆牛」を名乗ることができます。庄原市は過去、「比婆郡」という地域名称だったことから、その名が付けられました。

味はもちろん、全国レベル。和牛のオリンピックとも称される全国和牛能力共進会での連続制覇や天皇杯受賞など、「比婆牛」は日本一の和牛として名声を確立してきました。中国山地の恵まれた自然環境の中、江戸時代からの歴史と伝統を守りながら、現在も大切に育てられています。

「蔓牛(つるうし)」:中国地方で改良されてきた優良な系統・血統を持つ和牛
「岩倉蔓(いわくらづる)」:日本和牛の4大ルーツのひとつであり、最古の蔓牛

見て感じて食べて感激!庄原市の比婆牛スポット

ツアー内容は、庄原市の比婆牛に関連する施設から、美味しい食材が揃う場所、そして宿泊施設までを訪問する大充実の内容でした。

まずは、本ツアーの要である「比婆牛」に関するスポットを紹介します。

和牛と乳牛改良のメッカ!日本初の国立種牛牧場

最初に訪れたのは、庄原市七塚原高原にある「広島県立総合技術研究所畜産技術センター」です。こちらは、1900年(明治33年)、日本で初めての国立種牛牧場として設立された、歴史ある施設。以来、畜産試験場として歴史を重ね、現在も家畜の飼養や飼料作物などに関する研究が行われています。

敷地内で、一層レトロな雰囲気を醸す白い建屋は、「七塚原記念館」です。国立種畜牧場の本館事務所として、設立年に建てられたといいます。老朽化により、現在は中に入ることができませんが、1975年まで事務所として使用されていました。モダンな洋館は、建設当時はかなり珍しかったとか。日本建築学会から「貴重建造物」に指定されているのも納得です。

 当日は生憎の雨模様でしたが、同敷地内の牧歌的な景色は、ぜひ一度見てもらいたいもの!赤い屋根が特徴の日本最古の地上サイロ、春のポプラ並木など、季節毎に違う表情を見せる自然を堪能できます。

庄原市七塚町 0824-75-0173(庄原市観光協会)

広島和牛のルーツを学ぶ資料館へ

次に向かったのは、「広島和牛歴史資料館」です。普段は一般開放されていない施設ですが、「比婆牛」を始めとする「広島和牛」の歴史を記録する場所として、貴重な資料等が展示されています。

ここでは、比婆牛に関する歴史やその認定基準について詳しいお話を聞き、知識を深めます。希少として知られる「比婆牛」ですが、2022年度は177頭の枝肉しか市場に出回っていないとか!まさに、幻のお肉です。

それにしても、なぜ庄原市で牛の繁殖や肥育が盛んになったのでしょうか?その答えは、山の砂鉄から鉄を作る技術「たたら製鉄」に関係しています。庄原市周辺は古くから「たたら製鉄」が盛んでした。その作業には、大量の木材や鉄を運搬する牛が欠かせなかったそうです。庄原には、牛と共にある暮らしが、古来より根付いていたことが伺えます。

腕利きシェフの特製比婆牛グルメを堪能

 お昼ご飯は、庄原食材尽くしのランチをいただきに、庄原市の「avenir town(アヴェニールタウン)」へ。同レストランは、庄原市の道の駅「リストアステーション」のリニューアルとともに、2021年に誕生。広島市内のホテルで経験を積み、庄原市のレジャー施設内レストランで総料理長を務めた水橋聴シェフの創作料理を楽しめます。

今回いただいたのは、水橋シェフによる、「比婆牛」と地元素材を使ったスペシャルランチ!

寒さを感じる季節にぴったりの鮎を使った茶碗蒸しから、比婆牛をメインにしたお弁当、ピーナッツのスープ、そしてデザートまでがテーブルに並びます。

お待ちかねの「比婆牛」はステーキとなって、高級茸として知られる香茸ご飯の上に。向かって左上がヒレ。右上がサーロイン。手前がモモと、異なる部位を食べられる贅沢な時間です。

 

オリーブオイルと同じくオレイン酸が多く含まれている「比婆牛」は、とろけるような濃厚な旨味が特徴。融点が低いため、口の中の温度で肉が溶けているのを感じます。柔らかいお肉はしつこさを感じるものもありますが、「比婆牛」は後味もさっぱり!温かい料理にはもちろん、冷製料理にも最適な食材なのだとか。

地元の食材を知り尽くした水橋シェフだからこそ成せる、和洋を混ぜた卓越した料理の集結。目も舌にも美味しい大満足のランチタイムとなりました。

avenir town
庄原市総領町下領家1−3 0824−88−3051
ランチ11時~14時、カフェ14~16時、火、水曜定休、インスタグラムはこちらから

「比婆牛」が買える!庄原の食が集まるローカルスポット

 お次は、「比婆牛」を実際に買えるスポットへ車を走らせます。「食彩館しょうばらゆめさくら」は、野菜やお米、その他特産品など庄原市の食が集まる場所です。施設内の「ミート工房」は、「比婆牛」を購入できる数少ない精肉店のひとつ。

ショーケースには、鮮やかで繊細なサシが入ったA4~A5ランクの「比婆牛」がずらりと並んでいます。こちらに訪れるお客さんの多くは、地元の方だとか。庄原市では、ちょっぴり特別な日やハレの日に「比婆牛」を食べる習慣が根付いているそうです。もちろん、県内から「比婆牛」目当てに来る方も多数。唯一無二の味わいをお家で体験するなら、ぜひ「食彩館しょうばらゆめさくらミート工房」へ!

食彩館しょうばらゆめさくらミート工房
庄原市新庄町291−1 0824-75-4513

比婆牛が川を歩いて渡る?!ベテラン繁殖農家が待つ牧場

実際の「比婆牛」を見に向かったのは、島根県との県境に位置する庄原市高野町の「牧原牧場」です。こちらは、「比婆牛」を飼育し、生まれた子牛を出荷する繁殖農家を営んでいます。

「比婆牛は、おとなしくて温厚な性格なんですよ」と、牧場主の牧原利光さん。酪農家から繁殖農家に転身し、かつては近隣の牧場に赴き、年間1000頭もの人工授精を行っていたそうです。

「牧原牧場」の特徴が、牛の放牧です。牛舎と放牧地の間には、神野瀬川が流れており、川を渡ったその先が放牧地となっています。ここで注目したいのは、牛自ら川を超え放牧地へ歩いて向かうこと!放牧、そして歩いて運動する「比婆牛」は、体が強くなり肉質が引き締まるのだとか。
「最初はトラックに積んで牛を連れていっていましたが、いつの間にか勝手に帰ってくるようになったんです」と牧原さん。

そんな素敵な光景を、一度は見てみたいもの!今回は牛の行列に出合うことは叶いませんでしたが、タイミングが合えば、のんびりと川を渡る比婆牛を目にすることができますよ。

(問)庄原市高野町新市653-1 庄原農業協同組合 北部営農センター 0824-86-2213

「比婆牛」だけじゃない!庄原市の名物スポット

緑豊かな山々と清らかな水、心落ち着く風景が続く里山。庄原市には、遊んで食べて寛げる施設が揃っています。ツアー内で訪れた「比婆牛」以外の、名物スポットも訪ねました。庄原を訪れる際は、ぜひ足を運んでみてください。

チーズ工房「乳ぃーずの物語。」

契約する酪農家から仕入れる新鮮な生乳を使ったチーズが人気。丁寧に手間ひまかけられて手作りされるチーズは、国内外のチーズコンテストで数々の賞を獲得。チーズ作りに使う生乳は、もちろん100%庄原産。

チーズ工房「乳ぃーずの物語。」
庄原市一木町533-4 土・日・祝/0824-72-2062 平日/0824-72-7634
11:00~17:00、定休日/月~金、HPはこちらから

道の駅たかの

松江自動車道高野ICを降りて、すぐの場所にある道の駅。直売所「わいわい高原市場」を備え、名産の高野りんごをはじめとした新鮮な農産物や加工品など、魅力的な商品が揃う。ランチやカフェを楽しめる施設も。

道の駅たかの
庄原市高野町下門田49 0824-86-3131
9:00~18:00(6月~8月は~19:00)、定休日/第2・4水曜日(不定期)、HPはこちらから

せとうち古民家ステイズHiroshima 長者屋

江戸時代に建てられた築250年の古民家をリノベした、ハイクラスな一棟貸しの宿。室内には囲炉裏リビング、キッチンやバスルーム、複数の寝室を完備。美しい棚田を望む静かな里山に位置し、極上の癒し時間を過ごせる。

せとうち古民家ステイズHiroshima 長者屋
広島県庄原市比和町1528 0824-72-3385 HPはこちらから

最後に

「比婆牛」を軸に、食の宝庫である庄原を巡るツアーは、和牛のルーツ「比婆牛」、加工品などのこだわり食材、日本の原風景が残る庄原の景色を、余すことなく堪能した1日となりました。そして、「比婆牛」の育成やプロモーションに関わる方々の、「比婆牛」への愛を知ることもできました。

現在、広島県、庄原市、そして庄原DMOが一体となり「比婆牛」の魅力をさらに広めるべく、さまざまな取り組みが行われています。「比婆牛」は、今後より価値を高め、世界に広がるブランド牛になると確信。その背後にある伝統や努力を知ることで、一口一口の味わいがさらに深いものとなり、豊かに感じられるものです。ぜひ皆さんも「比婆牛」を知るプチトリップへどうぞ!

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