こんにちは。フードプロデューサーの平山友美です。
- 広島市立中央図書館の取り組みが知りたい
- 本が好き、図書館が好き!
- 備後の名酒「保命酒」が知りたい
- 図書館館長と図書館司書おすすめの「食」の本が知りたい
という方にピッタリな内容です。
ぜひご覧ください。
ライブコマース出演者(登場人物)
友美:平山友美(ひらやまともみ)
ローカルフード大好き、地域食品専門のフードプロデューサー。新商品の企画開発や販促物の制作に携わっています。商品の魅力を言葉にしたり、魅力的に見えるような器を選んだり、盛り付けを考えるのが得意です。当ライブコマースチャンネルの主催者でもあります。
会社のホームページはこちら。インスタグラムはこちら。
静佳:八木静佳(やぎしずか)
パーソナリティ・アナウンサー・レポーター
RCCテレビ、広島テレビ、広島ホームテレビ、テレビ新広島、RCCラジオ、HFMなど多数出演。グルメ情報のみならず、美容・健康に関する情報を集めて実践しています。
作らず、飾らず、自然体でみなさんに心地よい思いをして頂けるように頑張ります!!
インスタグラムはこちら。
長谷さん:長谷冨美(ながたにふみ)
広島市立中央図書館 館長。
佐藤さん:佐藤睦子(さとうむつこ)
広島市立中央図書館 事業課長。
ライブコマースの掛け合い(対談形式)
ライブコマースの掛け合いを対談形式で記事にしてみました。(実際のライブコマース動画は下記よりご覧いただけます。)
広島市立中央図書館の長谷さんと佐藤さん
今回は秋の夜長にピッタリな大人の雰囲気でお届けします。
早速ゲストのご紹介です。
はじめまして、広島市立中央図書館館長の長谷です。よろしくお願いいたします。
同じく広島市立図書館事業課長の佐藤です。皆様こんばんは。
ゲストのお二人は本、友美さんは食のスペシャリスト。
この二つがコラボする事になったキッカケが気になります!
長谷館長が広島市の食育担当をされていたのが最初のご縁です。
私も広島市の食育委員などをしていたので一緒にいろんな事をさせていただきました。
楽しかったですね。もう10年以上前になるでしょうか。
長谷さんは館長でいらっしゃいますけど食のスペシャリストでもあるのですか?
食べるのは好きですがスペシャリストと言うほどではありません。
でも平山さんと一緒にお仕事をする中で少しだけ詳しくなりました。
図書館初!夜の講座
そんな中、久々にご連絡をいただいて、図書館初の夜のセミナーを開催しました。
11月10日に「ひろしま夜咄 第一夜」が行われたんですよね。
はい、図書館は平日19時で閉館します。
お仕事帰りの方が立ち寄って広島についての本を手に取っていただける機会を作りたいと思い、夜なのでお酒も楽しんでいただこうと日本酒の試飲を取り入れました。
わぁ、実際に広島のお酒が飲めたんですね。
日本酒とお料理のペアリングなどのイベントをされている藤本順子さんを講師に招いて、歴史のお話も伺いました。
広島にある五蔵の試飲もして、それぞれ味わいが違って楽しかったです。
定員30名で募集したところ1週間ほどで満席となり好評でした。
次があればぜひ参加してみたいです。
セミナーの様子が11月17日付の中国新聞に掲載されました。
ピアスタイム
本と言えば、友美さんのお耳に下がっているのは…?
図書館の方が来られるならと拙著のピアスを作りました。
図書館に広島本を集めた部屋があって、私の本が全部あり感動しました。
そのまんまミニチュアになっていますね!
こちらの牡蠣ピアスは、11月10日の図書館での夜咄で付けていたものも含みます!広島牡蠣の殻付き、むき身&広島レモン、牡蠣フライ&広島レモンの広島牡蠣シリーズです☆
保命酒でカンパイ
鞆の浦に保命酒の蔵が4蔵あり、先日プレス向けのイベントに参加しました。
保命酒は江戸時代初期に大阪の漢方医中村吉兵衛さんが作られたそうです。みりんに16種類の薬味を漬け込んだお酒で今も受け継がれている健康酒です。その昔は中村家の専売特許でしたが規制緩和があり現在は様々な蔵が作っています。
今日は保命酒そのままではなく、牛乳で割ったカクテルで飲んでみたいと思います。
車でお越しのの長谷さんには保命酒の蔵で作っているサイダーをご用意しました。サイダーで保命酒を割ってもおいしいと思いますよ。
カクテルに使った保命酒は岡本亀太郎さんの蔵で、杏子を漬け込んだ「杏子姫」と言うお酒だそうです。
福山は広島有数の杏子の産地でもありますね。
かんぱーい。
カクテルからほんのり杏子の香りがして、保命酒の生薬を杏がうまーくコーディングしています。牛乳で割っているのですごく飲みやすいです。
サイダーも生薬の味がします。甘さが程良くて大人の味です。おいしい。
江戸時代、ペリー一行が開国を迫って来た時に、備後福山出身の老中首座が地元の保命酒を食前酒でおもてなしをしたそうです。そうしたらお料理より食前酒がおいしいと酔っぱらうまで飲んだエピソードがあります。以降贈答品などに使われましたが専用の徳利が足りなくなり、遠方の窯元で焼いてもらったりしたそうです。そんな記録が保命酒資料館に残っています。
保命酒は飴でよく食べていました。飲むと元気がもらえていいですね。
高知県の「皿鉢料理」
今回のご当地ものは、高知県の「皿鉢料理」の1つとして盛り合されることが多い練り物をご用意しました。
わあ〜おせち料理に入っていそうな美しい練り製品ですね。
真ん中の見た目がテリーヌみたいでおいしそうです。
三層になっているのは、真ん中が練り物で高野豆腐ではさんであります。中心に卵が入っているのは大丸、きゅうり入りは本当は一本で食べるそうですが今日は食べやすい様に切りました。
いろいろあるんですね!
なぜ…この練り物が登場したかとういうと、前日に「スーパーマーケット研究家 菅原佳己」さんが執筆中の著書の取材で広島のスーパー(ユアーズ、アバンセ)を訪問され、私がアテンド役を仰せつかったからです。皆で各地のご当地ものを持ち寄っておしゃべりしてたんですよ。
㈱ユアーズの根石会長と菅原さん
ユアーズekie広島店の永岡店長と菅原さん
ではみんなで試食しましょう〜。
迷いますけど大丸をいただきます!うん、かまぼこの弾力がしっかりとして食べ応えがあります。中の卵もおでんみたいに味がついていておいしい。おつまみになりそうです。
高野豆腐の練り物は食べ慣れた高野豆腐でちょっと甘い味です。
私が取ったのは赤い練り物にグリーンピース?が入っています。
おだしが含まれているのか?じゅわっとジューシーです。
練り物と聞くと決まったイメージが浮かびますが、それぞれ個性豊かな味ですよね。
友美さんイチオシ、ガーリックバター空豆
「夜咄」の時は明治二年創業、老舗豆菓子屋「豆徳」さんのお豆をおつまみに用意しました。
でも参加者が予想より多かったためオススメの「ガーリックバター空豆」が足りず、あの日は出せませんでした。今回持ってきましたのでぜひ味見してください。
わあおいしい。危険〜。
これは止まらないヤツですね。
ガーリックバターなのでスナック感覚でいけちゃいます。
豆徳さんは和のイメージがありましたがお子さんも好きな味だと思います!
おいしい本のご紹介「酔っぱらい読本」
さて今日は図書館ということで、お二人においしい本をお持ちいただきました。
「ひろしま夜咄 第一夜」でも本をご紹介しました。
今日は違う本ですが広島とお酒にまつわる本を持ってきました。
私渾身の一冊「酔っぱらい読本」です。
まずタイトルが気になります!
吉行淳之介さんが編集され、講談社文芸文庫から2012年に出版されました。もともとは1978年から1979年にかけて出版された全7巻のうち、1,2巻目から22人の日本人作家作品プラス編集者の吉行さんの作品が収録されています。
この22人が壮々たる文豪と詩人で、阿川弘之さん、井伏鱒二さん、太宰治さん、草野心平さん、室生犀星さん、阪田寛夫さんや大岡信さん、田辺聖子さんなどが書かれたお酒にまつわるエッセイや詩のアンソロジーです。
名だたる方ばかりですね。
それぞれがいろんな切り口で日本酒、ビール、ワイン、カクテルなどの作品を書かれていてどれも秀逸なんですけど、あえていくつかピックアップします。
「アメリカのビールの話」は広島ゆかりの阿川弘之さんの作品です。1950年代半ばにアメリカに滞在されていた時の話で、読んでいると自分がマンハッタンのバーにいる気分になってきます。
2つ目の「『泡はビールなりや否や』事件」。皆さんビールの泡はビールだと思います?違うと思いますか?
んービールの一部だと思います。
戦時中の日本では泡がビールかそうでないかが問題になり裁判沙汰になったことがあったそうなんです。
えーどう言う事ですか?
気になりますよね?その顛末を書かれたのが坂口謹一郎さんです。ぜひ読んでみてください。
論争つながりで「ドライマルチニ論争」。このお酒にはオリーブが入っていますが、飲む時にどうするのが正しいのかを語った山口瞳さんのエッセイです。
食べてしまうか残すのか、と言った事ですか?
そうですね、山口瞳さんはアメリカ人のある方と言い争いになり喧嘩別れしたそうです。その後自説が正しい事を書いてらっしゃいますが、ややムキになっている印象を受けるのが個人的にかわいくて好きです。
最後の作品がお気に入りなんですか?
はい、「酒菜のうた」はたくさんの酒の肴のレシピを詰め込んだ草野心平さんのエッセイです。レシピの一つ一つはシンプルですけどたまりませんよ。
例えばショウガとミョウガのページ。「新生姜とミョウガをみじんに切って一緒に酢漬けにする。両方のにおいが混じり合ってさわやかな味がする上に青じそをみじんに切ってパッとかければ色彩的にもさわやか」…と言った調子です。
光景が思い浮かんですぐ食べたくなりますね!
油揚げのページでは「油揚げを開いてその中にネギを削ぎ切りにして焼く。これを熱いうちに醤油をたらして食べる」
いいですね〜シンプルですがお酒が欲しくなります。
鶏皮の項です。「雛鳥の皮を蒸して、それを千切りにしてしいたけと晒しネギとオリーブ油でサッと炒める。味は塩味にする」…食のドラマを見ている気分になりませんか。
他にも失敗談やそんな事書いていいの?と言った作品がありますのでぜひ読んで確かめていただければと思っています。
最近は動画で見せることが多いですから、文章を読んで自分の中でイメージするのはいいですね。
自分の中のドラマを頭の中で再構成していただけると楽しいかなと思います。
おいしい本のご紹介「酒場學校の日々」
佐藤さんからもご紹介いただけるんですよね。
はい、1冊目は「酒場學校の日々」です。著者の金井真紀さんは、草野心平さんが経営されていた「バー学校」の「水曜日のママ」だった方です。好かれる方嫌われる方など様々なお客さんたちとの関わりをママの目線から紹介されています。
バーに行くとママさん達の人間学と言いますか人を見る目がすごいですよね。
副題で「フムフム・グビグビ・たまに文学」とあるように、いろんな方達の人生をグビグビとやりながら読めます。
個性的な登場人物の中で「もじゃもじゃ」と呼ばれる方をご紹介します。頭のてっぺんがはげていてその周りに白髪がもじゃもじゃと生えているので「もじゃもじゃ」です。他には背が高い・60代・装丁家と言う描写があります。
なんだか姿が想像できますね。
寡黙でわずかな会話しかありませんが心を通わせていくお話です。ぜひ読んでいただきたいです。
おいしい本のご紹介「日本酒学講義」
もう一冊は「日本酒学講義」。大学で日本酒を学問する本です。
この本には2018年の講義内容が収められています。新潟大学には10の学部がありますが、全ての学部でいろんな視点から日本酒学を学びます。開講した当時はエントリーが殺到して席を増やしたと言う話があります。
さすが酒どころですね。
私が読んで面白かった点をご紹介します。
日本酒の甘口辛口をラットを使って科学的に解明した内容。ラットに与えて実験したところ、栄養が摂れる甘口が好みでした。辛口には栄養が含まれていないそうです。素人なのでこんな言い方になりますがちゃんと科学的に書いてあります。
これはしっかり読みたいです。
経済関係では海外に向けての販路拡大には、現地に合うように変えていくとか、徳利などの酒器やお料理も合わせて紹介するなど工夫が必要であることが書かれています。と言うように日本酒にまつわる様々なことが学べる一冊です。
お酒と言うテーマでも切り口がたくさんあることがわかりました。おもしろいです。
人生や生活のどこにでも関わってくるのがお酒ですね。
著作権のお話
ところで、なぜ紙芝居のようなフリップをご用意くださったのか皆様にもお教えいただけますか。
はい、本には著作権がありますね。許可を得ずに配信の時などに勝手にお見せしたり配ったりはしてはいけません。
ブログ記事の中でもいけないのですか?
SNSで「これを読みました〜」とか見かけますが本来はダメ?
そうですね。かなり気を使う部分です。図書館ではお見せする場合すべて許可を取っています。許可がなければ書影もやめた方がいいですね。
私が著書をピアスにできるのは、出版社に許可を取り私が著者であるからなんですね。
わあー知りませんでした。悪気なく宣伝のつもりでうっかりやってしまいそうなので気をつけます。
最後に
さて、そろそろ終了の時間が近づいてまいりました。佐藤さん、今日はいかがでしたか?
緊張しましたがとても楽しいあっという間の一時間でした。ありがとうございます。
ドキドキながら皆さんのチャットから元気をいただきました。
図書館のお酒コーナーは期間限定ですが、図書館に来て「こんな本が読みたい」とおっしゃっていただければ司書さんがご紹介いたします。佐藤課長は司書の資格をお持ちですよ。
ぜひいらしてください。土日は学生さん達が自習室として利用されたりもします。
雑誌も最新号が揃っているから通いたくなります。
変わったところではビジネス相談会も行っています。うまくご活用いただければと思います。
図書館に関連したイベントなども公式LINE「食のサロン」で情報発信していますので、ぜひ以下からお友達登録をお願いいたします。
チャンネルでは皆さまからの美味しいもの情報を募集しております。
自分で取り寄せたことないんだけど、気になっているものがある、とか、これが美味しいからおすすめとか、或いは、食品メーカーさんやお店の方でぜひうちの商品を紹介したい!というものがありましたら、情報をお寄せください。
みなさん、ありがとうございました。また来月もお会いしましょう。
次回予告
次回は12月23日(土)20時〜です。
ステキなゲストにお越しいただく予定です。どうぞお楽しみに。
Youtubeチャンネル「お取り寄せご当地グルメと郷土料理」
「平山友美さんのライブコマース」は、Youtubeチャンネル「お取り寄せご当地グルメと郷土料理」からライブ配信します。
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