「なぜ働いていると料理ができなくなるのか?」は誤解だと思う

20260105

今日のお題は、「なぜ働いていると本が読めなくなるのか」三宅香帆さんの著書のパクリですが(笑)、本当に仕事が忙しいと料理できなくなるのでしょうか?

世間では、時短簡便レシピが溢れ、スーパーの売上も惣菜コーナーが鍵を握ると言われるほど。コロナ禍以来、それまで店で食べるだけだったものが、特に仕出し屋さんじゃなくても、テイクアウトができるようになりました。そして、いつも「今は女性も働くのが当たり前になったから」、つまり「家で料理をする主婦が減ったから」というのがその理由だと説明されることがあります。

でもふと思ったんですよね、

うちの母は、私がお弁当が必要だった小中高時代、毎日、お弁当を作ってくれていました。基本は手作りで、冷凍食品は入っていないお弁当でしたが、なぜか「イカボール」(?正確な名前は忘れた💦)という冷凍食品だけは時々入っていました。私の娘(つまり母にとっての孫)が生まれ、小学校でお弁当が必要だったとき、それを作ってくれたのは母でした。毎日、夕食の支度をする母が家にいました。

そんな主婦の鏡のような母ですが、ここ何年も料理をする姿を見かけません。時々、キャベツを切ることはありますが・・・。

あれ?母は料理好きではなかったのか? 母は特に仕事はしていません。父も亡くなった今、毎日が「ヒマ」と言っているような暮らしです。それなのに、どうして料理をしなくなってしまったのか?

理由は、「食べてくれる人がいなくなったから」です。

ちなみに、今でもキャベツを切る姿があるのは、肥満の愛犬(チワワのはずが、太った狸のようになっている💦)のダイエットのために、ドッグフードにキャベツを混ぜてやっているのでした。

そういえば・・・私もプライベートでは、ほとんど料理をしません。それは、「仕事が忙しいから」だと思い込んでいましたが、そうではなくて、娘と一緒に暮らしていないから。

料理そのものが人のためにするもの、と思っているわけではないのです。

ただ自分のために良い材料を買って、一人で料理をして、一人で食べて、一人で片づける・・・それが楽しくないだけなのです。

「食べることは生きること」と言われるほど、一人暮らしだって、食生活は自分のためにも大事な柱。それは分かっているけど、一人で食べてもつまんないし・・・そういうことなんですね。

「淋しい」とも違う、「つまんない」っていう気持ち。「どうせ一人だし」と思うと、何でも手を抜いてしまいたくなる。洗い物増やしたくないし。別に誰にも怒られないし。もう子育ては終わったし。(←たぶん、母の中ではこれが一番大きい)

ということは、働いている人に、時短簡便、レンチン商品を提案するばかりでは、ダメなんじゃないのかしら。

ふと、そんなことを考えてみました。

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この記事を書いた人

平山 友美のアバター 平山 友美 ひろしま食の手帖編集部 代表

フードプロデューサー。「情報は自分の足で稼ぐ」をモットーに、地域食品・郷土の味を取材しています。新聞や情報誌、専門誌に10年超えの長期連載を担当。「NHKきょうの料理ビギナーズ」にも寄稿。「TBSテレビ 熱狂マニアさん」などに出演。

その他、広島・岡山・東京を中心に食品企業の事業相談(商品や会社の強みをどう伝えるか、を言語化して、展示会や売場での見せ方を考える仕事や売り方を考える仕事)や「食」を軸にした観光系の仕事(ツアーや体験造成など)をしています。

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